権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

「ポアロ ベネチアの亡霊」

2023-09-30 22:57:55 | 映画

昨晩は録画した「ポアロ=デビッド・スーシエ版」を見て、たまたま新作の「ポアロ」が掛かっているのを知って観に行った。
いつもは旧作ばかりなんでたまには新作も混ぜないと。
このポアロはケネス・ブラナーが監督・主演をするシリーズで前回「オリエント急行殺人事件」も観ていた。
この手の映画は犯人が分かっていても造りが良ければ何度でも楽しめる、今回も楽しめた。

〔内容〕
隠遁日々を送る名探偵エルキュール・ポアロは、友人である作家オリバーの誘いに乗り、謎めいた屋敷の訪問することになる。
そこでハロウィンパーティの後で子どもの亡霊が出るという降霊会に参加するが霊媒師が不可能な方法で殺害される事件に遭遇することとなった。
犯人が実在するかさえ不明な殺人事件の解決に乗り出すポアロ、そして外は嵐になり関係者一同が屋敷に閉じ込められた状態で第二の不可解な殺人が起きる。

どうもポアロはデビッド・スーシェと熊倉一雄さんのイメージが強くて、このケネス・ブラマーは男前過ぎて少し不満。
TV放映では「ポアロ」と「ホームズ」は唯一のお楽しみ番組。
映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』本予告

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「ベルリン・天使の詩」

2023-09-30 00:17:45 | 映画

以前BSP放映で観て気に入った映画「ベルリン・天使の詩」、これを映画館で観ることになるとはある種の感激。
そもそもこんな邦題からして絶対に避けて通る映画なんだけれども、見てしまったらびっくりするほど関心する映画というのは多々ある。
因みにそんな映画を列挙すると「野のゆり」「イングリッシュ・ペイシェント」「素晴らしき哉、人生!」 「ラ・ラ・ランド」「マイ・フェアレディ」 「舞踏会の手帖」」等々、結局アクション臭とSF臭の無いのは避けていたことになる。

〔内容〕
 天使ダミエル(ガンツ)の耳には、様々な人々の心の呟きが飛び込んでくる。フラリと下界に降りて世界をめぐる彼は、永遠の霊であることに嫌気がさし、人間になりたいと親友の天使カシエル(ザンダー)に告白する。彼らを見ることができるのは子供たちだけ。
大勢のその声に誘われてサーカス小屋に迷い込んだダミエルは、空中ブランコを練習中のマリオン(S・ドマルマン)を見そめる。彼女の“愛したい”という呟きにどぎまぎするダミエル……。一方でカシエルが見守るのは不幸な記憶や現実にあえぐ人々。ユダヤの星、爆撃、諍いあう男女……荒んだイメージが自殺を試みる彼の瞳に映える。マリオン一座も今宵の公演を最後に解散を決めた。ライブ・ハウスで踊る彼女にそっと触れるダミエル。人間に恋すると天使は死ぬのに……。
そこへ、撮影のためベルリンを訪れていたP・フォーク(本人役で出演)が、見えない彼にしきりに語りかける、彼もかつては天使だったのだ……。この醜い人間界も超越的な存在にはかえって、色彩と喜びに充ちた世界に見えるのかも知れない。
(出典:全洋画オンライン)

この映画が公開されたのが1987年と言うことでこの時代にモノクロを敢えて選択するのも何となく納得、そして今回はカラーが効果的に使われており以前のTV放映ではとんと記憶が無い。
なおこの映画館の音響はこのために専門にしつらえた音響環境とのことで、これも素晴らしかった。
そして金曜の19:15上映開始で観客はなかなかの入り。(画面は上)

この映画はいたって平坦で抑えたラブストリーなんだけれども、最後まで観るとやはり関心する。
天使の世界も”楽じゃない”のはこの間の「グッド・オーメンズ」で体験済なのだが、この映画での天使はただ傍観者で居るだけの存在。
それ故にこの物語の主人公の様に生ある存在に(下界)に降り立つことになるのだが。
なお昔は大きな画面で総天然色こそが必要条件だと考えていたけれども、そんなのは些末な事というのが今。

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「弁護士ビル・マクグライド」シーズン4

2023-09-25 07:23:48 | テレビ番組

シーズン4は大手製薬会社を相手取っての大立ち回り、法廷ドラマらしい面白い出来だった。
そして今度の悪役はJ・K・シモンズ、これが倒し買いのあるなかなかの相手。

〔内容〕
かつてのパートナー・パティがサンフランシスコの一流法律事務所に勤務することになり、ビリーはパティの引きでその大手法律事務所に臨時で入る。2人は協力して、アメリカの最も狡猾なゴリアテ=鎮痛剤ビジネスで拡大中の大手製薬会社オピオイド産業に立ち向かうが、例のごとく様々な妨害工作を仕掛けてくる。
一方でその大手法律事務所も裏があってややこしい展開となる。

エピソード2の冒頭はJK・シモンズのミュージカル仕立てで♪Pain killer ♪なんて歌と踊りを披露してくれる、こういう幕間の余興みたいなのは多いに歓迎。
このシリーズがこれで終わるのも潮時だと思う、面白いドラマ・シリーズだった。
ところでこのシリーズの原題は「ゴリアテ」、巨大な敵を表すのはわかるが、対する”ダビデ”がタバコ中毒で酒好き(時々溺れる)で悪役顔のビル・マクグライドではどうもしっくりこない。
どうしてもミケランジェロのダビデ像のイメージが強いから、トム・クルーズみたいな役者を連想するが、それでは多分製作費倍増で面白さ半減だろう。
もし「シーズン5」が出来たらまた観ようっと。

 

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やすらぎ寄席

2023-09-21 23:28:16 | 演芸

2か月振りに「やすらぎ寄席」@真福寺、前回は7月の暑い盛りで今回も蒸し暑かった。(9月も下旬なのに!)
 
今回は
前座(立川生ぼう):「堀之内」
          粗忽者噺で、信心のために堀之内のお祖師様に行く男の滑稽噺。
          この前座君の成長を観るのも楽しみの一つ、まだまだだなぁ~。
立川雲水師 :「雨乞い源平衛」(上方噺)
       日照りの続く村で、かつての日照りの時に雨を降らせたという言い伝えのある家の子孫に庄屋が訪ね、その後偶然に雨が降り続くこととなる。
       今度はあまりの多雨に災害を心配する庄屋がまたその子孫を訪ね、、、、、(今回初めて聞いた)
立川ぜん馬師:「中村仲蔵
       この噺がこの師匠から聞けるとはラッキー。
       落語には芝居を扱った噺が沢山有り、これはその中でも人情話とも言える存在で大好きな一つ。
立川談幸師:「質屋蔵
       この噺も滑稽で面白い、やはりトリはこんな噺も良い。
       ある質屋の蔵で幽霊が出るという噂が広がり、主人が臆病な番頭と出入りの職人の熊さんに調査を命じるが、二人とも臆病。
       そして夜な夜な蔵の中で繰り広げられた光景とは、、、、
       この噺は<主人が番頭に質屋の蔵と言うのはいろいろな怨念があると番頭に聞かせる所>
           <丁稚貞が熊さんを呼びに行く下りと、叱られると勘違いした熊さんが過去の行状を白状する所>
           <丑三つ時の蔵の中の光景:下げに至る>
       のだいたい3段に噺が展開するもので冗長ながら聴き所が満載、で、やはり好きな噺。

実は昔、興津要著の古典落語全集を読みあさったせいでいろいろな噺が頭の中に入っている、当時は生で観るのはそれほど興味はなかったが、今となると圧倒的に生が良い。
同じ噺でも話者の違いとかが楽しめるし、この噺はこの人であの噺はあの人が良いみたいな楽しみ方も出来る。
そして古典落語は本で読んでも結構面白くて電車の中でクスクスした経験もある。ましてや噺家が節やら身振りで聞かせるのだからつまらない訳が無い。
(「節がつくだけ情けない!」:これは「寝床」の一説) 

なお今回は最後のクジで結構な紅茶セットを頂いた。(どうもどこかの噺家さんの真打披露の引き物らしい)

 

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「北京の55日」@映画館

2023-09-16 21:29:03 | 映画

「北京の55日」、まさか映画館で観れるとは、先日の「ナバロンの要塞」に続いてのヒット。
最初にovretureとして例のD・ティオムキンのメイン・テーマが大音量で耳に入った時は「嗚呼来て良かった」感で胸一杯。
タイトル・ロールは綺麗な水彩画をバックに主演者やスタッフが綺麗に流れる、ここでもD・ティオムキンの音楽で、エンドロールはアンディ・ウイリアムスの歌「So little time」をバックにと、エンターティメントとしても一級品。
以前BSP放映の時にはここまで細かく気にならずに流していたが、やはり映画館鑑賞ならではの感想かも。
なお70mm映画をデジタルマスターした大画面はまっこと綺麗、これは35mmの拡張版(シネスコ等)とはやはり違う。
〔内容〕
1900年の初夏、山東省に蜂起した義和団(ナショナリスト集団)は清国に進出した西欧勢力とキリスト教徒を本土から追放しようと勢力を増し、ために北京城の外国人たちの不安は高まった。この頃紫禁城の中では国内で放棄した義和団の力を利用して外国勢力を一挙に国外へ追放することを決めた。
多勢の義和団の外国人居住地に対する攻撃が開始され、駐在していた列強の駐留軍が連帯して守備することにしたが、当てにしていた援軍は突如参戦した清の正規軍に阻まれてピンチに陥る


この映画は記憶によれば、およそ50年前に渋谷パレス座でリバイバル上映を見ている、今回映画館で見てはっきりと思い出した。
昔見たときは"boxer"を”拳徒”と訳していた様な記憶がある、それとこの当時は北京は"Peking"今では”Beijing”と綴る様だ。
さてこの映画で出てくる中国人の少女が健気で可愛い、この当時の映画製作者(監督)はクスグリ所を良く知っている、そしてこの映画は列強万歳と言う訳でも無くそれなりに自分らの振る舞いを(一応)批判している。
この映画は約3時間と長尺なためインターミッション(幕間の休憩)がある、ここでのトイレ行列は男性側が長蛇の列で対する女性側はスカスカ、相当に時代掛かった人達が多く我と同じくノスタルジィ(浴)に浸りに来たのかも。

北京の55日(1963)/ 55 Days at Peking


なおこの「北京の55日」はブラザーズ・フォアのBEST版には収録されているが他のアルバムでは聞いたことが無いし録音がモノラルなので、ラジオ放送での生演奏の録音かもしれない。「遥かなるアラモ=The Green leaves of summer」とかこの曲とかD・ティオムキンが好きだったのかな。
なおブラザーズ・フォアは映画音楽を良く歌っていて、上記以外にも「サマータイム」「2ペンスを鳩に(メリーポピンズ)」「グリーン・スリーブス(西部開拓史)」「サムウェア(ウエストサイド物語)」「ムーラン・ルージュの歌(赤い風車)」時代が下って「We may never love like this agein(タワーリングインフェルノ)」等々、他にもあるかも知れない。
(なお「赤い風車」は未見で是非観たい。)
EPレコード 克美しげる 北京の55日/エイトマン

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「弁護士ビル・マクグライド」シーズン3

2023-09-15 15:59:56 | テレビ番組

このシリーズは法廷ドラマらしくディスカッションシーンが多くあってシリーズ中で一番の出来ではないだろうか。
カルフォルニアの水資源を巡ってのいざこざは「チャイナ・タウン」を彷彿させるが、今回のシリーズは総決算の様にシリーズ1やら2の悪役が復活したりして最終シリーズらしい出来栄えでもある。(実はシーズン4が存在するらしい)

〔内容〕
あるとき、突然の地盤沈下に巻き込まれた農家の女性ボビーが亡くなり、ボビーの夫ジーンに依頼を受けたビリーは、水資源の強奪が地盤沈下の原因と考えて調査を開始。
大農園主でありカジノやホテルを経営する地元の有力者ウェイド・ブラックウッド、その妹で企業を経営するダイアナの存在がビリーの前に立ちはだかる。
ウェイドと地元有力者たちは水資源の利用に係る秘密協定を結んでおり、渇水時の水利権を独占していることを突き止めるが、合法的に進めているため訴訟は暗礁に乗り上げることになる。
そして生活水に困る一般市民と水資源を独占するウェイド・ブラックウッドとの集団訴訟と言う形で事態は進んで行く。


カルフォルニアの大きな道路をフォード・ムスタング(オープン)で疾走する所はとても恰好が良いし、年中口にしてるマールボロ―風のたばこも恰好が良くてまた喫煙したくなる様な心持にさせてくれる。
そして今回の悪役はデニス・クエイドで久々に見た、なおシーズン1の悪役ウィリアム・ハートも出てくる。
また今風なのか、登場人物が様々な人種(アフリカ系、先住民系)で構成されるとかも面白い。

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「弁護士ビル・マクブライド:GOLIATH」

2023-09-12 17:43:09 | テレビ番組

こちらもなかなか面白い、「弁護士ビル・マクブライド」。
シーズン1は一気観してしまった、この邦題よりは原題の「ゴリアテ」の方がはまっていると思う。
この落ちぶれた弁護士が巨大企業相手の訴訟で勝つ、というのは米国弁護士物の定番みたいで、知る限り「評決」、「レイン・メーカー」等々。(他にもあるかもしれない)
そしてこういう物語の巨大企業には大きな法律事務所が付いていて、そして主任弁護士は大物俳優が演じるのがご常道。
今回のシリーズ1では”ウィリアム・ハート”、いつもは善人を演じているこの人の怪物悪役ぶりは凄い、そして正義の味方は”ビリー・ボブ・ソーントン”、このひとはわき役でちょこちょこ見ている人で何となく悪役が多かった様な気もする。
と言うことで、善人役と悪人役が入れ替わったようなこのシリーズはそれだけでも結構面白い。

「シーズン1」
 軍需企業の社員が自殺を図るが、その死を不審に感じた遺族が訴訟を起こす。その代理人になったのがかつては敏腕で鳴らしたビル・マクブライド、今では落ちぶれていて妙な縁でこの訴訟を受けることになる。
かつての仲間(怪しげな連中)を集めてチームを結成し、訴訟対応を始めるが、訴訟の相手の代理人はかつての設立メンバーである大法律事務所。
証人の死亡とか自身に身の危険が及ぶとかの怪しげな事象が頻発するも徐々に事件の核心に迫って行く。

「シーズン2」
ビル・マクブライドの友人の子供が殺人で拘留される、その弁護をなんやかやの事情を経て受けることになったビルは事件を調査することになる。かつてのメンバーを集めて調査活動を進める内に南米の麻薬カルテルとロサンゼル市の幹部との闇に迫る羽目に陥る。
例のごとく周囲で奇妙な殺人事件が頻発し弁護活動は難儀を極めることとなった。
このシーズン2は、南米の麻薬カルテルと単身で大立ち回りを演じるものだが、動機が最後まで理解できないのと少々の無理を感じて面白いとは思わなかった。
これで終わりかと思ったら、さらにシーズン3があった。

「シーズン3」
カルフォルニアの農場の水利権をめぐる事件に巻き込まれる話(見始めたばかり)

このシリーズはかつてハマった「バーン・ノーティス」と印象が妙にかぶる。
主人公がともに悪役俳優(ジェフリー・ドノバン)であることや、首になった辛い立場のスパイと落ちぶれた弁護士、それと昔馴染みの仲間が集まって(権力を持つ)悪い奴らに対峙する等々。
なおこの落ちぶれた弁護士を表現するのに「酒浸り」と「愛煙家」であること、”タバコ”を止められないというのは何となく理解できる。(禁煙に成功した人間が持つ人生における極小さなアドバンテージ)
とりわけこのシリーズ「弁護士~」では2016年に配信されたシリーズにもかかわらずに、喫煙シーンが異様に多い。
GOLIATH Season 1 TRAILER (2016) New Amazon Series

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ポルシェ ◇◆◇誕生日プレゼント◆◇◆

2023-09-10 22:40:44 | 日記・エッセイ・コラム

誕生日、と言ってもひと月以上前の事、ともかくありがたい事にプレゼントを貰った。
元締めと会話。
「誕生日プレゼント何が欲しい!?」
「ポルシェ、出来ればカレラ」
なんて会話のしばらく後に誕生日に本当に未登録の「ポルシェ・カレラ」をプレゼントしてくれた。


「ヨドバシ」のポイントで買ったらしいが、それでも充分に嬉しい、本物を貰うよりよほどに嬉しい。
もし本物だったら、置き場所やら税金やらガソリン代やら盗難の心配やら、本当にキリがない程の苦労が降りかかる。
おまけに転がしたらかなりのじゃじゃ馬みたいで乗りこなせそうにも無いし。
一応言っておくと、以前元締めの誕生日にはモデルガン・ターボライターを送った。

その昔(今から50年以上前)今井化学株式会社というプラモデル会社があって、売価100円のプラモ車シリーズを出していた、これが凄いシンプルな構造でM13モーターの軸にゴムバルブ(自転車のむしゴムみたいな奴)をはめて単三一本でリア・タイヤを直接駆動していた。
子供の小遣いで無理なく遊べる”おもちゃ”で「ポルシェ」「マセラティ」「ジャガーEタイプ」:どれもオープンのレース仕様だった気がする。

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「刑事シンクレア シャーウッド事件」

2023-09-08 17:59:46 | テレビ番組

英国BBCのミステリ・ドラマ「刑事シンクレア シャーウッド事件」、これが面白い。
最初は様々な関連人物の日常が散発的に進行するから訳の分からない状態が続くが「エピソード1」の終わり頃から見事なまでに引き付けてくれる。
なお「エピソード1」では「ニュー・トリックス」のブライアン役のアラン・アームストロングの登場で個人的には結構盛り上がった。
なお「名探偵ポアロ」のジャップ刑事役の”フィリップ・ジャクソン”も結構粗野な田舎おやじ役で出てる。

〔内容〕
ロビン・フッドゆかりの地ノッティンガムシャーに住む元炭鉱労働者のギャリー(アラン・アームストロング)が“矢”で殺害される。
刑事シンクレアたちは捜査を進めていくうちに、この事件が悪夢としていまだに人々の記憶に残る1984年に発生した炭鉱労働者のストライキに端を発した事件ではないか?という疑念に至る。
そして第2の殺人事件が起こる・・・。果たして殺人の目的は?
(出典:AXNミステリ)

このドラマでは犯人はかなり早く判明するがその動機やイキサツがなかなか明らかにされずに、1980年代のサッチャー時代の経済政策に翻弄された人々の様々な人生が複雑に絡み合うという、ミステリドラマと言うよりは典型的な社会派ドラマ。
英国ミステリはなかなか奥が深くて面白い、格闘シーンと銃撃戦とカー・チェースが売り物の米国産よりは遥に体に良い様だ。



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「グッド・オーメンズ」

2023-09-02 21:51:41 | テレビ番組

アマプラで面白いTVシリーズ〔グッド・オーメンズ〕を見つけた、最近はこういうコメディが一番。


全能の神、天国と地獄、天使と悪魔、それらものものが存在すると仮定した世界観で、落ちこぼれの「天使:アジラフェル」と落ちこぼれの「悪魔:クローリ」が奇妙な友情に結ばれて、聖書のエピソードがパロディ風に現代に紛れて進行する。
聖書の世界観を矛盾に満ちた物として考えてる者にはある種の心地良さがある、主演の二人も面白いが天上界と地獄界の奇妙な人たちも充分に楽しませてくれる。
階級が明確化されている天上界と地獄界、どちらも指導者が無責任な所や俗っぽい所、お人好しな堕落天使とちょい悪を気取るやはり落ちこぼれ悪魔、この落ちこぼれ悪魔がなんで落ちこぼれかというとたまに善を施すからってのも笑える。
(この悪魔は天地創造談のイブにりんごを食わせて知恵を付けたことを”良いことをした”と自負して、「悪魔が良いことをするのはおかしい!」と落ちこぼれ天使に突っ込まれていた)

〔内容〕
シーズン1:天地創造からハルマゲドンまでが大きな縦糸になって、天国界と地獄界の関係者がうろうろする。何と言っても大天使ガブリエルが超無責任な男?で、「なんで地獄と戦争をするのか?、そんなことをすればこの星が大きな被害を受ける」とお人好しの天使に対して
「それは勝つために決まっているだろう、勝つためには戦争をしなけりゃならないのは当然だろ」と。
こんな状況下でお人よし天使とチョイワル悪魔がコミカルで間抜けな行動とこざかしい知恵でこれを乗り切ることになる。

シーズン2:大天使ガブリエルが突然失跡し、それを捜索する天国界と地獄界のジタバタゴタゴタにこの二人がこれまた抜けた行動で乗り切るというもの。実はガブリエルは記憶を消されて天使アジラフェルに匿われていた。
これも第2ニハルマゲドンをめぐっての天国界と地獄界の綱引きと言うかいがみ合いが軸になっている。


このドラマは英国BBCの製作らしいが、聖書を信じてる割によくこれだけ罰当たりな筋立てを考えて公共の電波(ネット?)に乗せた物だととつくづく感心する。

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