この日曜の午後、パソコンをタタイテいたら突然悪寒が走り、体がブルブル震えてキーが打てなくなり、慌てて布団に潜り込んだ。
そして本日漸くまたパソコンの前に座れる様になった。
発熱最高39度(測る度に38~39の間をウロウロ)、喉が猛烈に痛くてつらい。結局仕事を一回飛ばした。
医者の見立てはただの風邪、従って処方箋もややこしいのは無くて、ロキソプロフェン錠&トラネキサム酸錠を五日分で終わり。
でも今年の6月にも39度の発熱をしているので、この様な頻度で高熱に襲われたことはこれまで経験が無い、だんだんと体力が頼りなくなっているのかもしれない。
さて、そのお陰で(かなしらずしも悲観したものではなくて)これまで録ダメした映画を片端から見ることが出来た。作品の良し悪しよりも「これで未練無く消せる」、このことです。
でも見た映画はそこそこの良作。(順序は無作為)
「コンテイジョン」
伝染病の蔓延を描いたパニック物、以前「アウトブレイク」という秀作があったがそれよりもドキュメンタリ・タッチで緊迫感がすごい。
役者陣もすごいが廃墟と化す都市をリアルに映像化しているとこなんかは予算も凄ごそう。ローレンス・フィッシュバーンが恰好良い。
なお、原題は”CONTAGION”(=接触感染) 。
「大いなる勇者」
”序曲”から始まって”間奏”まであるからどれほどの長尺かと思ったら2時間弱、少々大げさ。
でも内容は良かった。 なにしろ都会派のロバート・レッドフォードが世捨て人の様な猟師でロッキーの山々を彷徨いながら先住民との遭遇やら家族を持って安らぎのひと時を持ったり盛りだくさん、いまさらながらレッドフォードはただの二枚目ではなかった。
この映画の大自然の描き方は見事、やはりCGの無い画面というのは綺麗。
原題は”JEREMIAH JOHNSON” (主人公の名前)
「サンダーボルト」
マイケル・チミノの監督デビュー作ということらしいが、若きクリント・イーストウッドとジェフ・ブリッジスそれに若くないジュージ・ケネディの良く絡んだ具合がとても面白い。 ラストも良い。
マイケル・チミノは「デイア・ハンター」でトップに躍り出て、「天国の門」で奈落の底に落ちた珍しいキャリアをもった人なんだけれども、この処女作ではそんな未来は微塵も感じさせない娯楽に徹した造りをしている。
「日本の一番長い日」
ほんの2週間前に映画館で見たのにまた見てしまった。 またも飽きずに3時間付き合ってしまった、そんな映画。
「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」
やんちゃないたずらな犬が家族に看取られて最後を迎える、もうこれだけで感動させてしまうオオネタ。
従って誰が見ても(実は中身を見なくても) 、感動が約束された実に固い映画。
とりわけ犬好きな人々にはたまらんだろうと思う。
でも喜劇として良くできていて、主人公(犬)が去勢手術のために病院に向かう車から逃げようとするシーンは笑った。
この主演犬にはアカデミー賞(演技賞) を与えたい。
「血と怒りの河」
主演テレンス・スタンプ以外は知ってる役者はいないが、結構スケールの大きな西部劇。マカロニウェスタン風のアメリカ西部劇。
起承転結がしっかりとしており、クライマックスも見事、一番良いのはカメラ。西部の大平原やら国境の河を見事なまでにスクリーンに切り取っていて、ハッとする画面が多い。