「テノール!」、久しぶりに映画館に足を運び鑑賞、まぁまぁ面白かったけれども少々の不満も残した。
音楽シーンが控え気味なのと盛り上がりを最後まで引っ張りすぎて全体が平たくなったこと、そんなのが少し残念な所。
でもその少し控えめな音楽シーン(声楽シーン)はオペラにとんと興味が無いにも関わらずに結構興奮させてくれた。
〔内容〕
パリのスシ屋で出前のバイトをしながら趣味のラップを楽しむその日暮らしのフリーター青年アントワーヌ。
ある日、オペラ座に出前を届けた際レッスン生の失礼な態度に腹を立て、仕返し半分にオペラのまねごとをしてその場から立ち去る。すると、その歌声を聞いたオペラ教師のマリーは彼の才能に惚れ込み、自らバイト先を突き止めてアントワーヌを強引にスカウトしてしまう。
最初は渋々始めたレッスンだったが、少しずつオペラへの興味が増していくアントワーヌ。ラップ仲間には内緒にしていたものの、いつしかマリーとのレッスンにも熱が入っていくのだったが…。
(出典:全洋画オンライン)
この筋に惹かれて映画館に入ったが、期待が大き過ぎたかもしれない。
またこれがオペラでなくて別の音楽題材だったらとか、知ってる役者がいたらとか、いろいろと考えさせられた。
(この映画は約100分なんだけれど、20分程尺を伸ばしてその分声楽シーンをふんだんに挿入して再編集してくれたら、などと)
それでもこの映画は決してはずれでは無い、午後のひと時を映画館に足を運ぶ価値はあった、そしてこの映画でラップって言葉遊び(韻を踏む?)が結構面白いと知った。(今更と言うなかれ)
『テノール!人生はハーモニー』本予告【6/9(金)全国順次公開】
その昔、娘の高校の何かの発表会で「フィガロの結婚=素人の歌曲たくさん」に付き合わせられて拷問の様な2時間を過ごした覚えがある。(娘の登場シーンは10分もなかったろう、残りは他人の子の歌曲たくさん)
でもその時に音楽教師がオペラ「フィガロの結婚」を解説してくれて、それはそれで為になった。
「忠臣蔵」みたいな既知の物語をオペラ化してくれれば面白そう、
「♪♪ くら~の~すけ~、待ちかねた~ぞ♪」
「♪♪ と~の~、と~の~♪」
てな具合。