その昔、成吉思汗(ジンギスカン)の秘密なる推理小説があった。
高木彬光という推理作家が日本史の謎を面白おかしくかつ強引に源義経=ジンギスカンに
結論付けるもので、結構面白かった。
(ジンギスカンとゲンギケイ=源義経の音が似ているとか、北海道に残る義経伝説、鎌倉での首検分が気候と輸送日数から不確実とか、後の元寇はハーン一族の望郷の念だとか、良くもここまで都合の良いのを集めたもんだといたく感心した記憶がある。
事実は、戦前の中国進出にこの伝説が都合が良いために広くアカデミックに普及したらしい。)
同じジャンルで「邪馬台国の秘密」なんてのもあって、こちらは松本清張氏と張り合って居た様な記憶がある。
まぁそんな訳で昨日はジンギスカン鍋を食べた。(脈絡が全然無いけれども)
場末というのは人通りの絶えた裏街というのが相場だろうけれども、この店は場末というよりは野中の食堂という感じ。 店の名前も「か○み食堂」と周囲の風景と見事にマッチしていて、この風情だと羊の肉よりも狸の肉の方が良く似合う。
ここのお鍋はカブトでは無くご覧の様な奴、右側は追加の一皿で殆ど終わりの状態。(これが¥680)
何と値段は定食(肉、野菜、どんぶりご飯、味噌汁そしておこうこ)が¥880で、追加の一皿¥680と安いし、肉もそれほど臭く無くて美味。(まぁ殆どはツケダレで決まるだろうけど)
また忘れた頃に行こうと思う。
因みに高木彬光の大ファンだったんで殆どの作品は買って読んだ。
お勧めは「検事霧島三郎」「白昼の死角」「破戒裁判」おっと「刺青殺人事件」てのもあったっけ。