暇な休日(昨日)、今度はこれまでの傾向と異なる「やくざ映画」二本立てを観た。
梅宮辰夫の特集で、どちらもいつものメンバーがいつもの役割で出演している物でそれなりに面白かった。
「資金源強奪」
(内容)
羽田組幹部の国吉の命令で敵対する組長を射殺した清元武司が、八年の刑期を終えて出所する。
やくざの世界から足を洗おうと考えていた武司は、刑務所で知り合った別所鉄也と小出熊吉とともに、羽田組の金を奪うべく大花会を襲撃し、賭場から三億五千万円の強奪に成功する。
羽田組は停職中の熊代文明刑事に秘密裏の捜査を依頼、文明は一人百万円で仕事を引き受けた。
鉄也を捕まえ武司の名を聞き出した文明は、奪われた金額を知ると羽田組に金を取り返したら20%を取り分としてよこせと持ちかけた。
これはハリウッドでも良く映画化されている強奪物、ストーリも練られていて’やくざ物’と言うよりは結構良く出来た犯罪映画。
ただ全体に少し安っぽい造りが気に入らない、深作欣二監督は自分には合わないかも。
「県警対組織暴力」
これは「仁義なき戦い」がデジャブの様に蘇る内容。
とりわけ久しぶりに見た悪役「金子信夫」やら「成田三樹夫」が何とも懐かしかった。
どちらの映画にも共通していることは短銃があまりにも多く目につきすぎてドンパチが多すぎ、こんなとこが安っぽさに輪をかけているようだ。
〔おまけ〕
映画が始まる前のアナウンスやアニメで「前の椅子をけらない様にしましょう!」とかあるが、本日は上映中にこの現実を目のあたりにした。
画面が賑やかなさなか(ドンパチの最中)に右隣の席の前のおっさんが後ろを向いて、「椅子をけるんじゃなねえよ!」と怒り顔、となりのおっさんは無視。
(それからしばらくして隣のおっさんがスマホをいじり出して、さすがにそれにはこちらも「めっ」と態度で。)
あまり良い気分ではないまま映画が終わり、右隣の席の前のおっさんが隣のおっさんに「何回も椅子をけるんじゃねぇえよ!」と一声掛けて去っていった。
(どうも隣のおっさんはあまり行儀が良くなかった様だ。)
と言う訳で、件のアナウンスも劇場側がこれまでのトラブル経験から発しているもので意味のあることが良~く分かった。