その昔、音響工学の授業で習った「感覚は刺激の対数に比例する」と言う法則、当時はへ~とか思って聞いていたが、見事に証明していた様な。
今やそんな証明は出来ないが、日常は「慣れ」と言うことで体験している。
このグラフでいえば、刺激=横軸2~4の間では縦軸=感覚は約2倍増加しているが、刺激=横軸20~40の間では縦軸=感覚はわずかに1.24倍の増加。
つまり静かなところで音量が倍になると2倍の大きさになった様に聞こえるが、大きなところで倍になってもそれほど大きく感じない、良くある経験則でもある。
ものすごく平穏な生活をしているところで、些細な事件が起きると大きな不安の原因になるが、災難続きならばそれほどの不幸の増加は感じない、これも良くある経験則。
さて、誠実な世相の中で偉い人が一回の嘘で大きな事件になる、しかし100回の嘘がまかり通っているところで101個めの嘘が表沙汰になってもまたか!とか、こんな時にどうでも良いとか、社会が麻痺状態のために大きな事件にはならない、これは紛れもない現実に起きていることである。
さて、今起きている不条理な出来事はこんな感覚が麻痺するような騒々しい社会現実のために倍ほどの刺激=悪政が印加されても感覚的には極めて異常な位に粛々と世の中が動いている。
今の政府支持率が40%もの高い水準を何とか維持しているのはこのせいでは無いか、などと。
本日もコロナにもメゲない元気な「撮り鉄」たち。
今日はK氏の諸手続きに奔走、少々疲れたが先ずはひと段落。