今度のターゲット(アマプラ海外TVシリーズ)は「誰もがダイヤを愛してる」。
あまりドンパチやら格闘シーンが無いのでそこそこ楽しめたが、寝る間を惜しんでまで嵌ることはなかった。。
「内容」
アントワープ・ダイヤモンド・センターから数百万ドル相当の宝石を盗み出すため、最高レベルの警備を欺くことに成功したイタリアの窃盗団、物語りは成功したシーンから始まり、その後数日で主人公が逮捕される。以降は過去の準備段階の物語りと現実(ドラマでの現在)が交互に展開して手口や後日談が明かされる。
最後まで行くとどんでん返しが満載で面白い犯罪ドラマになっている。
(実話から物語化したそうで)
「バルジ大作戦」という映画があった。見たのは中学生の頃、知るきっかけは当時愛読していた「ボーイズライフ」という少々ませた少年誌。
なにしろシネラマというびっくりする様な撮影・映写方式で、この頃これを見たことがある父親から「ともかくすごい迫力」と聞いていた、夢の様な映像だった。
さて映画は当時育った地方都市の映画館だったので普通の70mmだったと思う。
〔内容〕
ノルマンディー上陸後に破竹の勢いで進軍する連合軍、勝利気分がまん延した連合軍の中で米軍カイリー中佐は周囲の冷ややかな目を無視して独軍の反抗を信じて執拗に航空偵察を繰り返していた。
そのさなか、車で移動中の独軍将校を視認・撮影し、彼が独軍機構部隊の猛将ヘスラー大佐であることを知る。
一方の独軍は作戦準備として米兵に似せた部隊を後方かく乱のために配置していた。
そんな中で、悪天候(航空攻撃の出来ない)の到来でヘスラー大佐率いる大量のタイガー戦車部隊がオランダ・アルデンヌを目指して進軍を開始する。
敗走を始めた連合軍と進軍するドイツ軍、包囲されたアルデンヌの町の守備隊は危機に陥ることとなった。
この映画の魅力はなんと言っても、主役の「タイガー戦車」群、この映画では大量の米軍のM47戦車が「キングタイガー」に見立てて無敵の戦車として、対する米軍はM24軽戦車。(たぶんM4シャーマンを模したものか)
この映画の主人公はそんな戦車たちなんだけれども役者陣もなかなか重厚で良い。
へスラー大佐役のロバート・ショー、「ロシヤより愛をこめて」「スティング」「ジョーズ」等々。
ヘンリーフォンダ、ハンス・クリスチャン・ブレヒ。
なおこの有名な「バルジの戦い」を題材とした戦争映画で「戦場」「大反撃」等々もなかなか面白かった。
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以前は東京に「テアトル東京」とか「渋谷パンテオン」とかのシネラマ劇場があって、キューブリックの「2001年宇宙の旅」や「ベン・ハー」を見た時は本当に感激した。
昨今の3DとかIMAXとかよりはアナログ(光学的)迫力でよほどに面白いと思う。
さて、20年程前に息子が高校1年になり、たまたまこの時に銀座の「テアトル」(元のテアトル東京)で「ベン・ハー」のリバイバル上映があるというので連れて行った。
この時に集まった人種は紛れも無く昔の映画ファンで、上映開始前にみな真ん中のやや後ろ側を競って確保した。
シネラマではこの位置こそベストだから、ところが幕が上がり「序曲」が始まると何と画面は往年のとは比較すべくも無い貧弱な物。
それを見たかつての映画ファンはこぞって前の席に移動した。
やはり映画館でなければ本当の魅力が分からない映画というのはあるもので、映画館は永遠に不滅。
パンツァーリート バルジ大作戦、Panzerlied, Battle of the Bulge (1080p)
最近はTVはほとんど見ない、時計代わりの朝ドラやBS1のドキュメンタリーやサンモニの頭程度。
特にバラエティ番組は毛嫌いする様になった。
そしてユーチューブ番組をTV画面で見ている、それも最近の『アレッ』と感じる世相を批判する動画系が多い、今回紹介したいのは次の動画。
松本人志氏の活動休止に読売TV社長が言及し物議「全てをネタにするテレビの欺瞞」
元TVマンらしいが、この風体は世捨て人を連想させる。
2016年制作の4回目のリメークの「ベン・ハー」、面白かったけれども少し平板で戦車シーンの前後を如何に作るかだけを考えた様な映画。
正直な所一回目は15分位観てやめて、二日後位にようやく全部見終えた様な感じで、この感じが本邦公開を辞めた理由かもしれない。例えば20年前には傑作「グラディエータ」みたいなもあるから、この映画は少々物足りない。
ただ前作を知らない人たちがこの映画を見ればそれなりに面白い”古典ロマン物語”と感じることだろう。
なお知ってる役者はモーガン・フリーマンのみ。
(主演の若者:ジャック・ヒューストンはジョン・ヒューストンの孫だった!)
そして有名な1960年公開の「ベン・ハー」は三回目のリメークで我々が「ベン・ハー」と言えばこれ、ウイリアム・ワイラーが見事な映画に仕上げている。
一回目は1907年:これは全く知らない。
二回目は1925年:これはさる図書館のビデオライブラリで見たことがある。(サイレント映画)
いずれにしてもリメーク映画を撮ろうとしたら当然の事ながら前作(当然ヒット作で有り名作)と比較されるのでそれなりの覚悟が必要、この映画の制作陣にそれがあったかどうか。
(邦画の名作リメークはことごとく失敗している)
映画『ベン・ハー』予告編
本日は昨日と同じ映画館で「大脱走」。
この映画には深い思い出がある、今から50年以上前の高校生時代に友人のM君と学校を抜け出して映画館で見た。
一応仮病を語って早退して、地方の映画館のリバイバル上映最終日に。
この映画はかつてTV洋画劇場なんかでも何回も放映され何回も観てきたが、やはりスクリーンで見るとこの娯楽大作を実感できる。
約3時間もの長尺が全然気にならない位に見どころ満載で、エルマー・バーンスタインの音楽も実に心地良いものだった。
〔内容〕
第二次大戦中の脱走歴のあるツワモノ連合軍捕虜がドイツ国内のある収容所に集められる。
彼らは組織だって周到な脱走計画を準備・実行するが、何回かの挫折を経てようやく約70名が脱走に成功した。
それぞれがドイツ国内から中立国スイスやスペインを目指すが、ドイツ軍(SSおよび秘密警察)も必死に捜査を開始した。
一言、これは紛れもない娯楽傑作大作。
今回は昨日の「アラビアのロレンス」程の画面の綺麗さは無かったが、やはりスクリーンで見ると別物、寝っ転がってみるのも良いけど、電車に乗って映画館で開始までの時間をワクワク待って、休憩時間のトイレ行列もなかなか楽しい。
本日の入り具合(1/3と言うことも有りそこそこ賑やかだった。)
名作中の名作「アラビアのロレンス」、とうとう映画館で鑑賞、ともかく良かった。
スクリーンで観るのは初めて、過去のTV放映では見たことがあったがストーリの記憶は朧気。
この映画は70mm映画をデジタル・リマスターしたもので、凄いスケール感の映像美に圧倒させられた、そしてピーター・オツールの気味の悪い存在感たっぷりの演技にも。この人に狂気を演じさせたらかなう人は居ない。
ともかく大きなスクリーンの隅々までくっきりと勇壮な物語が展開して、開始してから10分もするとすっかり虜になってしまった。
〔物語〕
1916年、カイロに赴いている英国陸軍のロレンス中尉は、トルコへの反乱に意気込むアラブ民族の現状を確かめに向かった。そこで彼は反乱軍の非力を痛感し、アラブ種族をまとめ上げてゲリラ戦へ打って出ることに。やがて、トルコの一大拠点を巡って激闘を展開し、勝利する。そして、再びゲリラ戦の指揮官として新しい任務を与えられ、トルコ軍を打倒するロレンス。彼はアラブ人の独立に奮闘するのだが、英国首脳部の思惑とアラブ首長達の仲たがいに尽力むなしく徐々に孤立していく。
この映画で脇を固めたアンソニー・クイン、オマー・シャリフ、アレック・ギネスと当時の一流どころが大集結して、監督はデビッド・リーンはこのくせ者大物役者たちを見事なまでまとめ揚げて作品化している。映画監督の力量というのをまざまざと実感させてくれる。
(実はこの監督の映画はあまり好きでない)
そういえばピーター・オツールとオマー・シャリフは「将軍たちの夜」でも共演していた、この映画でタンツ将軍を演じたオツールの狂気(怪演)も凄かった。
なおモーリス・ジャールのテーマ音楽はスペクタクル映画の音楽としてベン・ハーや十戒とともにLPサントラ集に収められていたもんだった。
【映画】アラビアのロレンス 予告