地味でTVではまずはお目に掛かれない様な映画「ローマ法王になる日まで」を観た。
一応クリスチャンでは無いし、全知全能の神もその子の存在も信じないが、この映画で’信仰’とは何か分かった様な気がする。
と言うと少々大げさ。
この映画は現ローマ法王の半生を元にした実録風のドラマで、アルゼンチンという国のとんでもなく悲惨な国情下で何とか信念を貫こうとした男の半生、法王選挙(コンクラーベ)の前日の回想という形で物語は進む。
でもハリウッド映画の様な派手なドラマは展開しない、少し散漫な感じもするが、見終わった後に’信仰’とは何か分かった様な気がする、それで充分な映画。
後にローマ法王フランシスコとなるホルヘ・ベルゴリオは、1936年、イタリア移民の子としてアルゼンチン・ブエノスアイレスに生まれる。20歳のとき、家族や友人、恋人と別れ、神に仕えることを決意し、イエズス会に入会すると35歳の若さで管区長に任命される。折しも国内は軍事独裁政権の圧制下で、ベルゴリオの周囲にも命の危険が迫るが…。
少し気になったのでウィキでこの人物「フランシスコ法王」を調べたら本当に興味深い人物で、
イエズス会と言えば昔歴史で学んだ「フランシスコ・ザビエル」が確かそれで、世界各地で地回りの文明を破壊しまくった極悪非道の宗派、さらにカトリックと言えば免罪符を発行しまくった堕落した宗派、そもそも’ナザレの大工の倅’の話はでっち上げ等々と勝手に信じているが、この人物(現ローマ法王)はただ偉い!と思う。
ところで映画館は単館上映ということもあって結構な混み様、本物の尼さんの二人連れ(もちろん修道女)も見かけ、帰り際には感極まった風もあった。