権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

「バグダッド・カフェ」@映画館

2025-01-10 22:37:35 | 映画

約10年前にNHK-BS3で放映していたのをたまたま観て、凄い得した気分になった「バグダッド・カフェ」。
今回映画館に掛かったので喜び勇んで観にいったら、それが以前の時よりも印象が悪い、でも最後まで行くとやはり良い映画だと感心した次第。
(最初は映画館なので気負い過ぎたのかもしれないのと、前半はテンポが悪いから。)

〔内容〕
 アメリカの片田舎の砂漠にあるさびれたカフェ&モーテル“バグダッド・カフェ”を、経営者夫婦は喧嘩別れし、ドイツ人の旅行者夫婦も喧嘩別れしドイツ女ジャスミンが一人砂漠のモーテルを訪れる所からこの物語は始まる。モーテルやらコンテナ・ハウスに暮らす奇妙な隣人たちと、いがみ合っているバグダッド・カフェ経営者家族、そんな所にぶらっと来たドイツ女のヤスミンは最初は孤独な存在だったが、やがては皆の接着剤の様な存在となり、モーテル経営者ブレンダとも通じ合うようになる。そして段々とバグダッド・カフェに人々が集まる様になっていくが、、、、。


このヤスミンと言う小太りのドイツ女さんのキャラが何とも言えないが、トップレス・ヌードを晒すのもこれまた何とも言えないし、そしてヤスミンに密かに恋する初老の男(ジャック・パランス)が良い味をだしてる。そしてこの映画は女性の友情を上手い事描いていて、最後のワンカットがそれを見事に表現している、このラストは大好き。
なおヤスミン役の女優さんは「ある一生」に出ていた(データを観て気が付いた)、それにブレンダを演じる女優CCH・パウンダーは米国TVドラマで良く見かけた。
この映画は最初のテンポの悪さを我慢出来れば、すごく良い映画だと思う。

 

映画「バグダッド・カフェ」 - 権助の冒険

何とも不思議な映画「バグダッド・カフェ」、これと言った取柄が無いんだけれども、見終わった後にこんな気持ちの良いのも久しぶり。西ドイツ製の映画で舞台はアメリカの砂...

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「パルプ・フィクション」@映画館

2025-01-05 08:45:32 | 映画

パルプ・フィクション」、昔レンタル・ビデオで観た時は「なんじゃこりゃ~」と言う印象しかなかったが、あらためて観たらこれが結構な面白さ。(昔観た時の動機はB・ウィルス出演)
子悪党やら大悪党やらのそれぞれのエピソードを寸切りにして、最後にまとめ上げてぶっ飛んだ映画にしている。
そして各エピソードが洒落た会話と落ちで纏まっている、「レザボア・ドック」とか比較的最近観た「ヘイトフル・エイト」ほどは時制をいじってはいないが、ともかくぶっ飛んでいる作品で”バイオレンス・アクションと言うよりは”クライム・コメディ”と言うべき内容。

〔内容〕
強盗の計画を立てているカップルを導入部に、盗まれたトランクを取り戻そうとする二人組のギャング、ビンセントとジュールス。ボスの情婦と一晩のデートをするハメになるビンセント。ボクシングの八百長試合で金を受け取るボクサーのブッチ。誤って人を殺し血塗れになった車の処理に右往左往するビンセントとジュールス。ギャングのボス、マーセルスを軸としたこれらの物語がラストに向けて収束していく。
(出展:全洋画オンライン)

ユマ・サーマンとジョン・トラボルタが舞台でツイスト・ダンスのシーンが圧巻、まるで”土曜の夜の熱気”を彷彿させる。
Q・タラ監督の常連役者たちの絡みあいも見事、往復2時間の苦労が吹っ飛ぶ様な映画だった。

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「オペラ座の怪人」

2024-12-07 23:56:36 | 映画

もう20年も経つのか、、、
本日映画館で「オペラ座の怪人」を観てきた、圧倒的な音響、音楽、歌唱に感激、実は初見がDVDだったんでともかくイロイロと驚いた。
やはりミュージカルは音響の良い映画館での鑑賞に勝るものは無い。

〔内容〕
 1919年のパリ、華やかな舞台でにぎわうオペラ座は一方で、仮面をかぶった謎の怪人“ファントム”の仕業とみられる奇怪な事件の頻発に揺れていた。
そのファントムを、亡き父が授けてくれた“音楽の天使”と信じ、彼の指導で歌の才能を伸ばしてきた若きコーラスガール、クリスティーヌ。
彼女はある時代役として新作オペラの主演に大抜擢され、喝采を浴びる。幼馴染みの青年貴族ラウルも祝福に訪れ再会を喜び合う。だがその直後ファントムが現われ、クリスティーヌをオペラ座の地下深くへと誘い出すのだった…。
と、いろいろとあるが、一言でいえば三角関係物語。



この映画のすばらしさはミュージカルとしての歌曲の良さ、迫力ある歌唱、加えてオペラの舞台裏を舞台装置も含めて面白く見せてくれる。
ジェラルド・バトラーはこの映画で初めて知ったが仮面をかぶったりメークが激しくて素顔はほとんど記憶していなかったが、その後の映画でなかなかのイケ面と言うのを知った。
(これ以外に記憶に残る作品もあまり無い)
しかしここで映画館で巡り合えたのは超ラッキー。

【吹奏楽】オペラ座の怪人 (The Phantom of the Opera) / A.ウェバー (Andrew Lloyd Webber) / クレセント交響吹奏楽団

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「ローラ殺人事件」

2024-12-07 07:38:13 | 映画

1944年制作の米国ミステリ映画「ローラ殺人事件」、これがなかなかの名作で知っている名は監督のオットー・プレミンジャーだけ、なので先入観無しで楽しめた。

〔内容〕
 広告代理店に勤める魅惑的な美女ローラ。彼女はマンションで顔面をショット・ガンで吹き飛ばされた死体となって発見された。
ローラ殺しの容疑者は3人。プレイボーイで彼女の婚約者シェルビー、叔母でシェルビーと関係のあったアン、そして、ローラの才能を見出し育てたコラムニストのウォルド。この殺人事件を担当した刑事の前に死んだ筈のローラが現れ、事件はさらに謎を深めていった・・・。


最近はモノクロ・スタンダード画面だけで喜んで飛びつく様になってしまい、それがほとんど外れが無いといった感じ。
そういえばオットー・プレミンジャーと言う人は映画「トランボ」に登場し、「くそつまらないこの映画の脚本を何とかしてくれ」と差し出した台本が「栄光への脱出」、確かにこれはつまらない映画だった。

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「チネチッタで会いましょう」

2024-11-22 23:12:51 | 映画

久々に映画館に足を運んだ、一月ほど前からねらっていた映画「チネチッタで会いましょう」で本日封切り。
難しいのかどうなのか面白いとは思わなかった。
(この監督の作品を何作か観ていないとつらいのかも)

〔内容〕
イタリアの映画監督ジヨバンニは、これまで40年間、プロデューサーの妻に支えられながら映画を制作してきた。チネチッタ撮影所での新作撮影で頭の中はアイデアでいっぱいのジヨバンニだったが、順調だと思っていたのは本人だけだった。女優は演出に口を出すばかりか政治映画をラブストーリーだと言い出し、娘に紹介されたボーイフレンドは自分ほどの年齢だという。誰にも理解されず、ひとり帰宅して目を覚ますと、今度は妻から別れを切り出されてしまう。さらにプロデューサーが詐欺師であることが発覚し、資金不足で撮影が止まってしまう。

さて本作は撮影している映画と映画の中の現実が平行して描かれていて少々混乱するが、なれると理解できる様になる。
問題はそこでは無くて、主人公が劇中劇の中で自己満足ぶりをこれでもかと見せつけていて、この映画自体が観客に対して自己満足ぶりを見せつけている、という二重構造になっていること。
実際この映画はナンニ・モレッティ監督が自作自演をしているから、間違い無いだろう。
最後に大逆転で関心させらるかと期待したが、ミュージカルのフィナーレみたいにして劇中劇かどうかさえ曖昧なまま終わる。
まぁ映画館でそれなりに楽しめたから良しということで。

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「スペースボール」

2024-11-03 17:02:51 | 映画

久しぶりにメル・ブルックスのおバカ喜劇を見た。
予備知識は「スター・ウォーズ」のパロディとだけで製作年代やら監督・主演も全然知らずに日曜の昼下がりをゴロゴロとながら見。
所が突然知った顔が出てきて「メル・ブルックス」に似ているなぁとか思いながら見続けると、まごうこと無きメル・ブルックス的なおバカ喜劇で、懐かしいやら嬉しいやら。
映画の内容はともかくスター・ウォーズのパロディに他のSFのパロディシーンを織り交ぜたもので、ラストにそれが集中するといった具合で普通にダメ出し映画だとは思う。

〔内容〕
 遥か銀河系の彼方。悪しきスペールボール星のスクルーブ大統領は、薄くなってしまった星の大気を補充するため、近隣の星から大気の奪取を画策する。
そして、その標的となった星で大気の権限を持つローランド王とその娘ヴェスパ姫が誘拐されてしまう。だがある時、姫は隙をみて逃走。王は流れ者の船長ローン・スターと愛犬バーフに娘の救出を依頼する。ローン・スターたちと姫は、スペースボール星人の執拗な追跡を何とかかわし続けていくのだが…。
(出典:全洋画オンライン)

最後にはジョン・ハートとシガニー・ウィーバー似の二人が例のパロディ(お腹を突き破る)を演じたり、砂浜に突き刺さった自由の女神(風)の残骸に驚く馬に乗った猿人とか、結構楽しいんだけれども筋立てが「スター・ウォーズ」だから何ともしようが無い(残念)。
この手の喜劇では「ギャラクシー・クエスト」が最高に面白かった。


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「落下の解剖学」

2024-10-09 21:42:30 | 映画

落下の解剖学」、事故か自殺かはたまた殺人か?というなかなか面白いミステリ。
ただ長尺過ぎるのとびっくりする様なドンデン返しが無くて、一般受けは難しいだろうなと思う様な作品。
(2024年2月に本邦公開だから結構な新作。)

〔内容〕
 雪深い人里離れた山荘で、視覚障がいのある11歳の少年が、転落死した父の死体を発見する。
最初は事故死かと思われたが、捜査が進むにつれていくつもの謎浮かび上がり、やがてベストセラー作家の妻サンドラが殺人の容疑で起訴される。
裁判が始まると、検察の容赦ない追及によって幸せそうに見えた家族と夫婦の秘密が次々と暴かれていくのだったが…。
(出典:全洋画オンライン)

このドラマは後半に法廷シーンが沢山あって、デスカッション・ドラマとしても楽しめるが、ジワジワとギクシャクした家族関係が露呈してゆくのが結構怖い。
それとハリウッド映画と違って少々平板で地味な所、もちろんドンパチやドタバタ格闘は無い、そんな所がじっくりと観れる作品になっていると思う。

 

 



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「ある一生」

2024-10-06 22:01:39 | 映画

ある一生」、本日映画館にて鑑賞し久々に地味に感動した。
地味にと言うのは時代に翻弄されたある男の(多少は不幸な)一生で、派手なドンデン返しも無くを地味に人生を終える物語ながら、きめ細かな夫婦愛の表現には泣かされた。

〔内容〕
 1900年頃のオーストリア・アルプス。孤児の少年アは渓谷に住む遠い親戚クランツシュトッカート)の農場にやってきた。しかし、農場主にとって、孤児は安価な働き手に過ぎず、虐げられた彼にとっての心の支えは老婆のアーンルだけだった。彼女が亡くなると、成長したエッガーを引き留めるものは何もなく、農場を出て、日雇い労働者として生計を立てる。その後、渓谷に電気と観光客をもたらすロープウェーの建設作業員になると、最愛の人マリーと出会い、山奥の木造小屋で充実した結婚生活を送り始める。しかし、幸せな時間は長くは続かなかった・・・。

この映画のテーマは誰もが迎える「死」、そしてその時を迎える時に何を思うか、そんな様に思える。
なお映画館でオーストリアのアルプスやら氷河を前に展開する人間ドラマは結構な迫力で、そんな山の中での時代の移り変わりを画面一杯に表現している、これだけでも結構な価値がある。
そしてこの映画の余韻は「木を植えた男」に似ている。





おまけ

 

「木を植えた男」 - 権助の冒険

本日は昔の仲間(故K氏との縁のある仲間)で肉会食して昔話に花を咲かせた。つい昔を思い出して、武勇伝を。今から20年以上前にとある商品開発で相当シンドイ思いをしていた...

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「空軍大戦略」

2024-09-23 23:42:44 | 映画

空軍大戦略」その昔に地方映画館の封切で観た覚えがあったが実物航空機とか航空戦とかに圧倒されて映画の内容にはとんと記憶が無かった。
今回久々にみたら結構な大物役者が出演していて、これはこれで楽しめた。
映画の内容は大勢の大物役者が何となく纏まりが無くて、空中戦はスピットファイヤとメッサーシュミットという同形状の戦闘機のドッグファイトが結構な迫力ながら、どれがどれだか誰が誰だか分からないといった具合。
ともかく本物の英軍機と独軍機がメカシーン満載の空中戦を楽しむ映画、それと今みるとローレンス・オリビエ、ロバート・ショー、マイケル・ケイン、クリストファー・プラマー、エドワード・フォックス、等々の錚々たる映画俳優に再会できたことは何より。
〔内容〕
 ダンケルクから撤退した英軍は独軍の来襲を予想して防空体制を整えるが、搭乗員と稼働機体において劣勢だった。
最初独軍は英国南部の航空基地の破壊を中心に空爆をして英軍は甚大な被害を受けるが、ヒトラーの命によりロンドンを重点的に空襲する様にした。
ところが、英国南部ならば爆撃隊の戦闘機擁護(メッサー)が厳重ながらロンドンならばメッサーの航続距離の関係で援護無しハインケル隊が空襲することになった。
その結果、英軍堅固な防衛体制で独軍爆撃隊は甚大な損害を招く様になった。
しかしながら独軍はゲーリング空軍元帥を派遣して執拗にロンドン空襲を続けることになる。


そういえば「Uボート」のラストシーンの英軍機の空襲シーンはこの映画のシーンを切り出して合成したそうな。
空軍大戦略 予告編

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「ボーはおそれている」

2024-09-21 21:11:44 | 映画

アマプラの広告がにぎにぎしかったのと、主演ホアキン・フェニックスにつられて鑑賞した「ボーはおそれている」。
結論から言えば2時間は(果たしてどんなラストになるのかとかで)楽しめるが、残りの1時間はただただ進行してラストの15分は失望でしかない。
せねて最後の10分間位でしっかりまとめてくれればとか思うし、何なら尺を2時間にまとめて最後に目がパチッと開いて終わるとかでも良かったかと思う。
内容的にも喜劇なのかサスペンスなのかオカルトなのか心理劇なのかぜんぜん分からない、とまぁまぁサンザンとグチを述べたが、スケールのデカさと次々から次に起こる不可思議な現象は結構楽しめる。なので余計にラストのまとめ方は惜しいと思う。
(先日観た「パリのちいさなオーケストラ」は物語りの進行は少々雑ながら、ラストが見事なために作品として評価が上がったと思う)

〔内容〕
急死した母のもとへ向かおうとした主人公が、次々と降りかかる予測不能の不可解な事態に巻き込まれるが、そのたびに不思議な縁で助けてもらう。
そして自分の父親の秘密、自分自身の秘密、家族の秘密、自分の記憶の秘密等々が徐々に蘇ってゆくが、、、、

ホアキン・フェニックスも老いた、最初に「誘う女」で観て「グラディエータ」とか「ヴィレッジ」等でなかなか良い役者だなぁとか思っていたが、ここでは見事に老けて風采の上がらない男を演じている。
この映画は夢とか空想シーン(劇中劇)がとても綺麗に出来ていてそれが巧みに挿入されている、そしてそれがこの映画の解釈をややこしくしている。
 

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