昨日で本年の仕事納め、でその後は納会の予定だったが、インフルエンザでメンツが揃わずに新年会に日延べとなった。
でも先週は清里で、今週月曜は事務所近所の割烹で、木曜はお客さんの忘年会に招待されて怪しげなカラオケスナックでと、まぁ沢山の忘年会に参加したので良しとしている。
先ずは先日の清里での寄せ鍋、今週月曜のカモ鍋、となかなか上手かった。
(カモ鍋は本格的な割烹での一物なので格別、この後二次会へと誘われたが体調不良のため辞退)
そして木曜は相撲の番付を持ってトボトトボとお客さんのとこへ。
そして久々のカラオケ・スナックで先方担当と意気投合して散会したあとも居座ってグダグダした。
ここでもカラオケも幅があって演歌有り、イーグルス有り、中島みゆきやら何やらが飛び出してなかなか楽しかった。
ちなみにこの店のママ(経営者)は先様のアルバイトで働いていた事務の人で、水商売とは無縁の雰囲気だったけれども、人は分からないもんだ。
年賀状用に作成したが、今年も断念して月並みな印刷物に。もう年賀状も辞め時かも知れない。
先日ご紹介頂いた「スティッキー」、なかなか面白かった。
シリーズ1は6話構成のせいか一気見が容易で、クライム・コメディとしては好きな部類ながら、シーズン1の終わり方が明治・大正時代の講談の様に「♪♪ちょうど時間となりました♪」、という消化不良で終了。
最近のシリーズ物の最終話はこんなのが多い。
〔内容〕
破産寸前のメープル・シロップ農家のおばさん・ルース、うだつの上がらないマフィアの手先・マイク、ツキから見放されたガードマン・レミーの問題を抱えた三人が一攫千金を狙ってメープル・シロップの備蓄倉庫からの盗難を計画する。
ところが、マフィアの手先・マイクが殺人事件を起こしたり、ルースが切れてシロップ組合のボスの事務所を破壊したりして、静かな田舎がにわかに騒がしくなる、そんな折に殺人事件捜査のために都会の刑事が乗り出してきて、計画はしどろもどろとなりつつあった。
やがて収穫祭で村はお祭り騒ぎになり、いよいよ変更に変更を重ねた計画を決行することとなる、、、
このドラマの見どころは珍しいメープル・シロップ農家の生活ぶりとか、ややこしい登場人物たちの人間関係とか、いろいろな見所満載でなかなか面白い。
一番の傑作は冒頭に「この物語は実話とは絶対に関係ありません」と断るところ。
そしてこのドラマを見たらなぜかメープルシロップをたっぷりかけたパン・ケーキを食べたくなった。
(実際に事件はあった様だ)
ともかくシーズン1は消化不良なので、シーズン2を早く観たい。
「大誘拐 RAINBOW KIDS」、ともかく面白かった、岡本喜八監督で未見だったので万難を排して映画館へ。
この映画は1991年制作だから多分監督晩年の作品だと思うが、昔ながらの映画俳優達が総出で筋立て良し顔ぶれ良し終わり良しで、この監督の名人芸みたいなのが満載の作品。
〔内容〕
ある若い男が出所する、迎えた二人と示し合わせて大富豪の老女の誘拐をたくらむ、身代金は5000万円。そして見事に誘拐に成功する。
その誘拐の報に警察が大動員を掛けて、指揮を執るのはその老女を生涯最大の恩人と慕う凄腕の警部、仰々しい捜査陣vs間抜けな三人組+誘拐された老女との対峙が続く。
そして老女は次第に三人を手玉に取り、自ら事件のシナリオを描く様になってゆく、、、、、、、
この映画の一番の見どころは仰々しい捜査陣と間抜けな三人組の対比、それが時々刻々と描かれていて、最後にはあっと驚く様などんでん返しも用意されている。
また登場人物も全員が善人で、今でも誰が見ても楽しめる内容となっているし、少しだけ社会を皮肉ってもいる。
この監督は自身が戦争を経験しているから老女を通してさりげなく戦争風刺の香りを出している、それもかなり上品に。
”RAIBOW KIDS”の副題は犯人たちのニックネームが『虹の童子』、これを外国特派員が本国に出稿する時に訳した名称、ここら辺もなかなか粋。
「日本の一番ながい日」でその魅力に取りつかれたこの監督は、これからも是非追っかけようかと。
週末はお席亭の山荘@清里で忘年会、4名ほどでシンシンと冷える一晩を過ごした。
こちらはビールがめっぽう旨くて途中で意識を失ってしまった、、、
何やかやここの所年1度位しか行く機会が無くて今年は忘年会となった次第。
次のは豚バラを焼いた時の煙、換気をすると外気が寒くて、、
そして何かと具沢山の鍋、仲間で囲むには最高の料理でこれがまた旨い。
(この長坂のスーパーマーケットは元は肉やで魚も新鮮で安い、いつもここで食材は調達)
薪ストーブはこの時期の定番で、誰もが火の番をやりたがるほどに炎を眺めるのは楽しい、この季節の楽しみではある。
なお薪の消費量は半端で無いから、あまり経済的な暖房ではない。
夜9時頃の夜間の気温、氷点下5度。
さて、この山荘から5分程くだった所の農家で馬を買っていてこの子らがとても可愛い。
夜は厩舎の方に移す様で、農家さんが指示すると隊列を組んで移動していった。
本日は電車で西荻窪まで繰り出して、立川雲水師匠の独演会に行く。
先週木曜に聞いたばかりでこの日、まあともかく週末から本日までいろいろと仕事以外の予定が立て込んで漸くそれも一段落。
さて独演会、これが場の雰囲気やら(コンクリ打ち放しの区画にパイプ椅子を並べて高座をしつらえた秘密会の様な造り)、やら話者との一体感とかが最高なひと時だった。
「時うどん」
関東の「時そば」を上方風にしたもので、実はよくあるパターンで、元は上方から下ってきた噺かもしれない。
「けんげしゃ茶屋」
”けんげしゃ”とは縁起を担ぐ人のことらしいが、そんな茶屋で意地悪な旦那が人を頼んでよりよって元旦の朝に葬列で来させるという話。
ゲン担ぎの言葉をすべて反対に言いくるめる言葉遊びが面白い噺。
「鴻池の犬」
とある商家に拾われた3匹の犬、上の黒犬は大家に貰われて界隈のボス犬に成長する。
ある時にいじめられてる浮浪犬を助けて身の上話を聞いていると自分の弟であることが分かる。
落語って言葉遊びの面白さだなとしみじみ思った会で、この師匠は時々時事ネタを突っ込んでくる。
独演会と言うのは初めてだったが、一人の話者からじっくりと噺を聞けてこれもなかなか良いもんだなどと思うが、でも2時間もジッと人の話を聞くというのはそれはそれで苦行でもある。
立川雲水師匠とはX(旧ツィッター)で歪んだ世相を洒落た呟きで一蹴する様が面白くてフォロワーになり、真福寺の一門会に通う様になり今日に至る。
向こうは知らないがこちらは良く知っている間柄。
(記念に買った手ぬぐい)
もう20年も経つのか、、、
本日映画館で「オペラ座の怪人」を観てきた、圧倒的な音響、音楽、歌唱に感激、実は初見がDVDだったんでともかくイロイロと驚いた。
やはりミュージカルは音響の良い映画館での鑑賞に勝るものは無い。
〔内容〕
1919年のパリ、華やかな舞台でにぎわうオペラ座は一方で、仮面をかぶった謎の怪人“ファントム”の仕業とみられる奇怪な事件の頻発に揺れていた。
そのファントムを、亡き父が授けてくれた“音楽の天使”と信じ、彼の指導で歌の才能を伸ばしてきた若きコーラスガール、クリスティーヌ。
彼女はある時代役として新作オペラの主演に大抜擢され、喝采を浴びる。幼馴染みの青年貴族ラウルも祝福に訪れ再会を喜び合う。だがその直後ファントムが現われ、クリスティーヌをオペラ座の地下深くへと誘い出すのだった…。
と、いろいろとあるが、一言でいえば三角関係物語。
この映画のすばらしさはミュージカルとしての歌曲の良さ、迫力ある歌唱、加えてオペラの舞台裏を舞台装置も含めて面白く見せてくれる。
ジェラルド・バトラーはこの映画で初めて知ったが仮面をかぶったりメークが激しくて素顔はほとんど記憶していなかったが、その後の映画でなかなかのイケ面と言うのを知った。
(これ以外に記憶に残る作品もあまり無い)
しかしここで映画館で巡り合えたのは超ラッキー。
【吹奏楽】オペラ座の怪人 (The Phantom of the Opera) / A.ウェバー (Andrew Lloyd Webber) / クレセント交響吹奏楽団
1944年制作の米国ミステリ映画「ローラ殺人事件」、これがなかなかの名作で知っている名は監督のオットー・プレミンジャーだけ、なので先入観無しで楽しめた。
〔内容〕
広告代理店に勤める魅惑的な美女ローラ。彼女はマンションで顔面をショット・ガンで吹き飛ばされた死体となって発見された。
ローラ殺しの容疑者は3人。プレイボーイで彼女の婚約者シェルビー、叔母でシェルビーと関係のあったアン、そして、ローラの才能を見出し育てたコラムニストのウォルド。この殺人事件を担当した刑事の前に死んだ筈のローラが現れ、事件はさらに謎を深めていった・・・。
最近はモノクロ・スタンダード画面だけで喜んで飛びつく様になってしまい、それがほとんど外れが無いといった感じ。
そういえばオットー・プレミンジャーと言う人は映画「トランボ」に登場し、「くそつまらないこの映画の脚本を何とかしてくれ」と差し出した台本が「栄光への脱出」、確かにこれはつまらない映画だった。
本日は今年最後の「やすらぎ寄席」、と言うことで師走の新橋をトボトボと彷徨って参加。
一昨年の今頃は立川ぜん馬師匠の「芝浜」を堪能して多いに得した気分になれた。そのぜん馬師匠も大病を患って休業中とのこと、何とか復帰してほしいと心から願っている。
さて、落語会の方は新しい前座さんと志遊師、雲水師、そして談幸師と結構聞き堪えがあった。
前座(笑王丸):「道具屋」楽しみな若手だ。
志遊師:「蔵前駕籠」
この師匠は面白い、風体が醸し出す面白さがあってこの稼業がピタッと
嵌った感有り。
雲水師:「五貫裁き」
元は「大岡政談」だったみたいだが、上方風にアレンジしていて
今日一番の噺だった。
談幸師(トリ):「お神酒徳利」
この噺は神奈川の宿での宿屋の盗難騒ぎで下げとなるのが多いが今日のは
大阪での顛末までたっぷりと聞かせてくれた。
今日は比較的空いていて最後のくじ引きで何か貰えるかと期待したがダメだった。
(お寺からワイン五本とか師匠方からの景品とかたくさんあったが残念)
落語と言うのは生で聞くと”季節感”を肌身で感じて心地よい、しばらくは映画と寄席で楽しみには事欠きそうもない。
おまけは新橋駅のSL、見事にライトアップされていた。