権助の冒険

ノンセクションでぼちぼちと。

「スティッキー」

2024-12-25 08:23:34 | テレビ番組

先日ご紹介頂いた「スティッキー」、なかなか面白かった。
シリーズ1は6話構成のせいか一気見が容易で、クライム・コメディとしては好きな部類ながら、シーズン1の終わり方が明治・大正時代の講談の様に「♪♪ちょうど時間となりました♪」、という消化不良で終了。
最近のシリーズ物の最終話はこんなのが多い。

〔内容〕
破産寸前のメープル・シロップ農家のおばさん・ルース、うだつの上がらないマフィアの手先・マイク、ツキから見放されたガードマン・レミーの問題を抱えた三人が一攫千金を狙ってメープル・シロップの備蓄倉庫からの盗難を計画する。
ところが、マフィアの手先・マイクが殺人事件を起こしたり、ルースが切れてシロップ組合のボスの事務所を破壊したりして、静かな田舎がにわかに騒がしくなる、そんな折に殺人事件捜査のために都会の刑事が乗り出してきて、計画はしどろもどろとなりつつあった。
やがて収穫祭で村はお祭り騒ぎになり、いよいよ変更に変更を重ねた計画を決行することとなる、、、

このドラマの見どころは珍しいメープル・シロップ農家の生活ぶりとか、ややこしい登場人物たちの人間関係とか、いろいろな見所満載でなかなか面白い。
一番の傑作は冒頭に「この物語は実話とは絶対に関係ありません」と断るところ。
そしてこのドラマを見たらなぜかメープルシロップをたっぷりかけたパン・ケーキを食べたくなった。

(実際に事件はあった様だ)

 

メープルシロップ「4500トン」盗難も大半を回収、カナダ

世界最大のメープルシロップの生産地とされるカナダ東部ケベック州で膨大な量のメープルシロップが倉庫から盗まれる事件が起きたものの、20日までに約3分の2を取り戻す...

CNN.co.jp

 

ともかくシーズン1は消化不良なので、シーズン2を早く観たい。


 

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「デビルズアワー」 シーズン2

2024-11-16 20:52:59 | テレビ番組

アマプラで「デビルズ・アワー」シーズン2が配信され、ようやく見終わった。
ちょっと悪乗りしすぎのパラレル・ワールド・ミステリになってしまった感があるが、こちらも慣れて来ていて驚かなくなっている。

〔内容〕 
謎の爆破犯による悲惨な事故を回避するために、警部補ルーシー・チェンバースは転生を繰り返す謎の男ギデオンに協力する様になる。
母親を失った世界のルーシーと失わなかった世界のルーシーが交差点で交わる様に一本に纏まり、謎の男ギデオンとともに謎の(未来の)爆発犯を追うことになり段々と周囲から浮き上る様になる。
そして自身も容疑者として警察から追われる身となり、
運命の爆発事件の日時を迎えることとなった。

個人的な感想として、この複雑な時空を超えた世界が被害者30人の爆発事故を阻止するためにあるのは少々残念、これはルーシー・チェンバーズの脳内宇宙に視聴者が付き合わされるドラマかもしれない。
この内容は哲学的と言うか新興宗教的と言うかともかく単純な世界では無い、にしても罪な終わり方で、いやでもシーズン3に期待してしまう。

しかしこの女優さんは何かに取りつかれた様な必死さが上手い。

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「メグレ警視」

2024-08-30 08:12:29 | テレビ番組

ローワン・アトキンソンが大写しになった番組紹介をみて視聴した「メグレ警視」、これが面白い。
「Mr.ビーン」はユーチューブで結構楽しめるので、アトキンソンはすっかり馴染みになった役者さんだけれども、シリアスな役もとても良い。
90分/話で、イギリス・ミステリの王道を行く様な出来あいのドラマ、映画をTV画面で観ている様な感じでもある。

〔内容:第一話〕
 モンマルトルで連続して5人の女が惨殺されていた。犯人は、警察の厳重な警戒を嘲笑うかのように無造作に女を殺していく。
 政治的背景から捜査から外されよう窮地に立ったメグレ警視は、犯人を誘いだすべく組み立てた罠を全市に張りめぐらし、
 ようやく逮捕にこぎ着けるが、また同じ様な事件が発生した。

このエピソードは犯人とメグレの心理戦が展開されて、それも見せ場になっている。
なお「メグレ」という名前は知っていたが、そのお話はこれまでとんと縁がなかった、その点では「ホームズ」も「ポアロ」も同じ。
昔なら小説に飛びついたことだろうが、今じゃそんな根性は無い。
なおこのドラマは英国が作ったフランス・ドラマなので言葉は英語、役者さんたちも英国人?

なお第二話では「ブラウン神父」の怪盗フランボウの役者さん、その前の「テニソン」では「ブラウン神父」のレディ・フェリシアの役者さんが出ていて、こういう事も楽しい。
英国では有名な俳優さん達だろうが、こちらではあまり馴染みが無いので。

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「女捜査官テニスン~第一容疑者1973」

2024-08-28 09:54:16 | テレビ番組

アマプラをぶらぶらしていたら「第一容疑者」のヒロイン:ジェーン・テニスンの研修生時代(1972年)を描いたシリーズ、ということで早速無料の3話を観たらこれが面白い。
てっきり1話完結だと思っていたら3話が終わっても物語はこんがらがって、結局は有料で続きを視聴する羽目となった。
昔は講談などで主人公が絶対絶命の所で「♪ちょ~ど時間となりました~♪、続きは明日に」みたいな感じ。
さて「第一容疑者」と言えば女優ヘレン・ミレンを知るに至った秀逸な刑事ドラマシリーズ、そこでは男尊女卑な世界の中で奮闘するヒロインがとても恰好良くて、これを再見しようとした矢先にこのシリーズを知った。
第一シーズンでは女性殺人事件と並行して進行する銀行襲撃事件の二つの山に研修生たるヒロインが解決のカギを何となく見つける様な展開、この銀行襲撃の方はアラン・アームストロング(以前「ニュー・トリックス」で癖のある’ブライアン’を演じた)扮する’クリフ’が少々荒っぽくリードしていて、これが有料に突っ込む動機みたいなもんだと思う。

詳細はこちら


なお「第一容疑者」の派生シリーズとして米国版「新・第一容疑者」なんてのもあってこちらもアマプラ3話まで無料、男尊女卑の描きぶりが現代の米国を舞台とすると少し違和感を感じたが、これも面白かった。
なおオリジナル「第一容疑者」では紆余曲折を経て、実は第一容疑者が真犯人だったというのが大筋の展開だと思ったが、「テニソン」も「新」もそうでは無いようだ。
余談ながらいつも容疑者としてリストアップされる容疑者(=常連の容疑者)のことを「ユージュアル・サスペクツ」と言うらしい。



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「警部ジョージ・ジェントリー」

2024-07-28 09:21:55 | テレビ番組

今度も英国本格ミステリーで、主役が冴えないおっさんで敏腕という所は「刑事・フォイル」に似ている。
前回紹介した「コリン・サットン事件簿」よりは物語の面白さがある、リアルさには欠けるかも。
時代は1960年代の英国の地方都市、でその地方警察に出向いた警部が生意気な若造刑事を鍛えながら事件を解決に導くといった感じ。
なお今回は警察内部が裏世界とつながっている疑惑から、主人公が孤軍奮闘するところも恰好良い。
アマプラ・ビデオ様々。



〔内容〕
冒頭、主人公の奥さんがひき逃げに会うシーンではじまり、失意の主人公(ジョージ・ジェントリー)は退職(ロンドン警視庁)を決意する。
最後の仕事として地方で起きた殺人事件の捜査を願い出て、そこの捜査主任として若い刑事(バッカス)と共に操作を進めることとなった。
実はこの殺人事件にはかつて追跡していた殺人犯が絡んでいると信じていて、段々と凶悪な殺人犯を絞り込んでいくこととなる。

黒澤明の「野良犬」風に若い刑事とベテラン刑事の組み合わせなんだけれども、三船敏郎扮する刑事よりもこちらの「バッカス」刑事は無分別で誤った正義を振りかざすトンデモ人物で、そこが沈着冷静な主人公との対比で面白い。
なおこの主人公「ジョージ・ジェントリー」を演じる役者は英国では名優らしいし、この物語の原作もあちらでは結構なベストセラーらしい。

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「コリン・サットン事件簿」また夜更かし

2024-07-22 15:37:28 | テレビ番組

「ロンドン警視庁 コリン・サットン事件簿」、これがまた地味でリアルな捜査物で、英国風のミステリーってのはこんなのが多い様な気がする。
45分/話で3話で一段落するから夜更かし度合いもそれほどではない。

〔内容〕
若い女性が夜の公園内で殺害され、その捜査指揮をまかされたコリン・サットンが犯人を徐々に絞り込んで行く。そしてそれは過去の未解決事件につながる連続殺人犯の仕業であることが判明し逮捕に至る。
しかしながら決定的な物的証拠に欠けるために起訴に至るまで難航することとる、、、

この主人公が地味でどこにも居そうなおっさん、何となく頑固で仕事一途な面が日本人好みで親近感が湧く。
捜査物というのは追いかける刑事の人間性やら犯人の人格やら社会情勢やらで様々なパターンのドラマ化がされているが、リアルになればなるほど地味になるようではある。
このドラマで連想したのは、黒澤明の「天国と地獄」で警察のチームが横浜の繁華街をうろつく犯人を追跡するシーン、事実はこんなものだろうと思う。

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「DEP:重大事故捜査班」三部作

2024-07-18 13:21:32 | テレビ番組

アマプラ公開の「ÐEP:重大事故捜査班」の三部作を漸く見終えた、1シーズン/晩で結局3日間の寝不足。
(尤も夜早く寝てとびっきりの早朝に覚醒するのと、夜更かしして寝坊するのと睡眠時間は対して変わらないが)
何気なく見始めたら次から次へと局面が変わってかつての「24」みたいな乗りで付き合ってしまった。
第1シーズンが航空機事故、第2シーズンが高速列車事故、第3シーズンが大型旅客船と、それにグランドホテル形式の群像劇と大掛かりな陰謀劇まで織り込んでいるから、結構忙しいドラマではある。
また45分/話で6話/シーズンなので一機観には手ごろな尺かも。

〔あらすじ:航空機編〕
 乗員乗客256人を乗せた旅客機BGA716便が大西洋上でこつ然と姿を消す。TSIB(運輸安全調査局)の事故調査官ケンドラ率いるチームは、あらゆるデータを分析して機体の位置を探り当て、奇跡的に1名の生存者を発見。調査チームは海底に沈んだ機体からのブラックボックス回収を目指すが難航。一方で、機長が自殺をほのめかしていたこと、死んだはずのテロリストが偽名で搭乗していたことなど、次々に新事実が明らかになる。

〔あらすじ:高速列車編〕
 カナダのトロントから米国シカゴを目指していた完全自動運転の高速列車アポロが脱線事故を起こし、乗員乗客60名以上が犠牲になる。ケンドラは米国のFTSA(連邦運輸安全局)の要請を受け、主任調査官としてチームを率いるが、事故直後にアポロから逃亡した移送者がいたことからFBIに指揮権を握られてしまう。ケンドラたちは事故直前にブレーキが作動しなくなったことを知るが、異常発生の原因は不明。

〔あらすじ:旅客船編〕
カナダのニューファンドランド島沖で、乗員乗客493名を乗せた米国籍の旅客船クイーン・オブ・ナローズ号が沈没。ケンドラ率いるFTSA(連邦運輸安全局)のチームが事故調査にあたる。ケンドラは救助要請から約32分という異常なスピードで沈没したことに違和感を覚える。そんななか、解雇された元船員が乗船しナローズ号に関するあやしげなウェブサイトを作成していたことから容疑者とされる。一方でケンドラは、ナローズ号の所有会社や同船の販売元である英国の企業に過失がなかったかを調査する。

(以上番組HPより)


シーズンを重ねる毎に人間ドラマの部分が良く仕上がっていて、全世界でのヒットも何となく理解できる。
シーズン1と2は重鎮クリストファー・プラマーが恰好良い役で出ている、ただ一人知っている役者。

なお昔夢中になって明日は遅刻と決め込んで夜なべしたのは「人間の条件」と「ルーツ」の最終巻、「ゲームの達人」くらいだったか、昔はそれほど読書に夢中になれた。

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「9から始まる奇妙な物語」

2024-07-14 17:39:38 | テレビ番組

BBC制作のオムニバス12話(シーズン1,シーズン2)で妙に取りつきにくいながら、最後まで行くと結構ワクワクした。
毎回ドラマの造り(状況、展開、落ち、ブラック・ユーモア度)が異なっていて、これを書いたライターさんに一票投じたい位。
そして昔夢中になった「トワイライト・ゾーン」を彷彿させるドラマ。
(と言ってもリアルタイムでは無くてレーザ・ディスク時代にこつこつと収集した)
ともかくいろいろなエピソードが満載なので、飽きずにたのしめた、お気に入りのを2点ほど。

「トムとジェリー」
作家志望の小学校教師トム(リース)の元に、ホームレスのミグ(スティーヴ)が落とした財布を届けにくる。
嫌々ながらもミグを部屋に招き入れるトム、が段々とミグを親密になってゆき怠惰な性格が乗り移ってゆく。
そしてそれから恋人ジェリーとの関係や周囲との関係もおかしくなり始める。
これがいかにも「トワイライト・ゾーン」的な作風で落ちも凄い。


「最後の息」
有名なポップ・スターが病床の少女の見舞いにとある家庭を訪れる。
そして少女のために風船を膨らました後に急死する。残った大人たちは有名人の最後の息がはいった風船が高値で売れとと考えて奪い合いのドタバタ劇を演ずることとなった。
この物語の最後はある種の清々しさがあって他の作品とは一線を画する。


他にも紹介したいエピソードはあるがキリが無いので。
今回はアマプラでシーズン2まで観たが、これは5シーズン位まであるそうなので機会があれば是非とも見ようかなどと。

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「徹底討論 朝までナメてれば」回顧

2024-07-03 06:27:41 | テレビ番組

昔は「朝までナマテレビ」なんて面白い討論番組が月1回放映されていた、結構な見ごたえがあって何ら結論は出ないけれども夜更かし分は充分に楽しめた。
今でも月一で放映されている様だがとんと観ていない、過去何度かチャレンジしたが冒頭10分観て辞めたことが何度か。
さて以下の動画は昔の雰囲気満載の面白いパロディ、こんなのを編集を駆使して作るとは演者であり製作者である松尾貴史さんは凄い才能の持ち主だと思う。
大島渚、西部 邁、栗本慎一郎、野坂昭如、小田実、広瀬隆、舛添要一、等々 一人で見事に演じている。
なおこの大がかりなコントはフジTVの番組で放映されたらしいから、この当時の「朝までナマテレビ」は他局がパロる位に話題性があったということ、そしてこの頃のフジはまだまだ面白かった。

【1989年】松尾貴史「徹底討論 朝までナメてれば」


田原総一郎さんもこの当時は自分よりも大物相手に丁々発止で大活躍だが、今では自分が一番偉くなってバランスが著しく悪くなっている様で、ここら辺は長い事続くと堕落する政治やマンネリ化したドラマがつまらなくなったりする現象と同じかも。

なお先日焼きトウモロコシに挑戦して見事に失敗した。

味はそこそこだったけれども見栄えが、こんなことしないで普通に焼けば良かったかと。

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「Outer Range 領域外」(その2)

2024-06-15 16:49:13 | テレビ番組

ようやくシーズン2を見終えた。
物語は段々複雑になり、タイムトラベル物のタブー”同一人物が時代を超えてのご対面は不可”というSF界の基本原則を無視してのストーリの進行、これはもう開き直った姿が本当にすがすがしい。
タイム・トラベル物と言えば「バック・トゥ・ザ・フューチャー」がここら辺(パラドックス)を上手いこと処理していて娯楽編としては秀逸だったが、こちらは種明かしが一切ない、「2001年宇宙の旅」的”訳の分からなさ”が好きな人以外には勧められ無い。
シーズン2ではアボット家、ティラートン家そしてジョイ(ネィティブ・アメリカンの保安官)一家のエピソードを軸に展開し、時を超えて絡むドラマの造りが誠に面白い。
また広大な平原に馬を走らせるシーンもまるで西部劇の様な味わいがあってそれもまた楽しめる。(場所はワイオミングだそうだけれども)


シーズン3に期待。

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