とても素晴らしい映画だった。
先日「今年のベスト」というのを使っちゃったから、本日はその手の賛辞は無し。
ともかく老境のクリント・イーストウッドが良い、白人の人種差別主義者でナショナリストで頑固で嫌われ者を見事に演じて、映画自体が彼の映画の集大成の様な物語だった。
彼のアクション映画は一級品だったが、ヒューマンドラマも見事なもの。
<こんな話>
長年一筋で勤め上げたフォードの工場を引退し、妻にも先立たれた孤独な老人ウォルト・コワルスキー。いまや、彼の暮らす住宅街に昔馴染みは一人もおらず、朝鮮戦争帰還兵の彼が嫌ってやまないアジア人をはじめ外国人であふれる通りを目にしては苦虫をかみつぶし、亡き妻に頼まれたと、しつこく懺悔を勧めてくる若造神父にも悪態をついては追い返す日々。自宅をきれいに手入れしながら、愛犬デイジーと72年製フォード車グラン・トリノを心の友に、お迎えが来るのをただじっと待つ退屈な余生を送っていた。そんなある日、彼が大切にする自慢の庭で、隣に住むモン族の気弱な少年タオと不良少年グループがもみ合っているのを目撃したウォルト。彼らを追い払おうとライフルを手にするが、結果的にタオを助けることに。タオの母親と姉がこれに感謝し、以来何かとお節介を焼き始める。最初は迷惑がるものの、次第に父親のいないタオのことを気に掛けるようになるウォルトだったが…。
グラン・トリノと言う1970年代を代表するアメ車がタイトルとなってるが、それは最初と最後だけのささやかな絡みでしかない、それに映画の'始め'と'終り'も葬式風景で見事な纏め方だった。
この映画が素晴らしい所は、知っている俳優はイーストウッド一人なんだけれども、映画は一人芝居ではない、周囲の人物(役者たち)もうまく絡まって見事なものに仕上がっている。
監督イーストウッドの腕が冴えた一作。
昨日は師匠にお願いして沖釣りに連れてってもらった。
三浦半島の沖合で悪天候の中、水深100m位の底を狙って糸を垂れる。
(朝のうちは未だましだったが、昼頃からは雨は降る、風は吹くって具合)
最初にバタバタとアタリがあって黄鯛(右)とアマダイ(左:兄弟子)、その後はポチポチと黄鯛がきたり何やらで終了。
悪天候とは言え洋上のひと時、こりゃ良かった。
アマダイはもちろんだけど、黄鯛(キダイ)も塩焼きが旨い、ということでそこそこのオミヤも頂いた。
そうそう師匠が上げたサバも頂いて、これは〆てこれから食べる。
[美味しい〆サバのレシピ]
①鮮度の良いうちに三枚におろして、塩をキツク振って2時冷蔵放置。(右側の写真)
②塩を綺麗に洗い落として、良く水気を拭く。
③酢と味醂と酒を8:1:1位の割合で混ぜて、魚がヒタヒタになる位にして5~20時間冷蔵放置。
(おまじないで少し塩を入れると良いみたい、この比率は適当)
④皮を手で向いて、血合い骨を骨抜きで抜いて、適当に切って、醤油とわさび(これ重要)で頂く。
(この工程は慣れが必要)
[約20時間酢につけた物]
本日も実映画の鑑賞2本
一本目「人生スイッチ」、今年観た映画でBEST。(しばらくして落ち着いたら訂正が入るかも)
アルゼンチンの映画、知ってる俳優ゼロ、知ってる音楽ゼロ、でものっけから最高。
まるで筒井康隆のブラックなショートショートの様な小気味良さ、上映時間は二時間なんだけれどももう経過時間はほとんど意識しなかった。 こんなのにありつくことがあるから名画座通いが止められない。
<内容-六話オムニバス>
「おかえし」――仕事の依頼を受け、指定された飛行機に乗ったファッションモデル。やがて、乗客全員が彼女の元カレと関わりあることが判明するが…。
「おもてなし」――郊外のレストラン。ウェイトレスの女は、客として現れた男が、父を自殺に追いやり、母を誘惑した高利貸しと気づく。怒りを募らせ、猫いらず入りの料理を出してしまうが…。
「エンスト」――荒野の一本道で前をノロノロ走るオンボロ車に、追い越しざまに罵声を浴びせる新車の男。運悪くパンクに見舞われ、タイヤ交換を始めたところに、先ほどのオンボロ車が追いついてくるが…。
他、ささいなきっかけで、押さえ込んでいた怒りのタガが外れてしまう人々を待ち受ける衝撃の顛末を、辛口のユーモアで繊細かつパワフルに描いた全6編を収録。
DVDも出てるみたいだから、借りて見ても絶対に損は無い。(はず)
映画「人生スイッチ」 予告編
もう一本のは「ノック・ノック」、キアヌリーブスが出てる以外にこれといった売りが無くて退屈な内容だった。
まぁ「ミザリー」にお色気を盛り込んでしょぼくした様な内容。
本日少し余裕が出来たので「ベストセラー 編集者パーキンスに捧げる」を見てきた。
この映画、結構期待してけれどもそれほどでは無かった、もちろん並み以上の作品なんだけれども。
<こんな話>
1929年、ニューヨーク。ある日、敏腕編集者マックス・パーキンズのもとに、出版社をたらい回しにされたという原稿が持ち込まれる。作者は無名の作家トマス・ウルフ。原稿を読んだパーキンズはその才能に惚れ込み出版を約束する。ただし、その条件として膨大な原稿の大幅な削除を要求、抵抗するトマスと激論を重ねながらの気の遠くなるような編集作業に取り組んでいく。2人の苦闘の末に完成した処女作『天使よ故郷を見よ』は評判を呼び、瞬く間にベストセラーとなるが…。
やはり主演のコリン・ファースとジュード・ロウの見事な芝居、それに絡まるニコール・キッドマン(こんなおっかないニコールは初めて見た)やガイ・ピアースとかの役者陣の見事さ、この映画の見どころはこれに尽きる。
でも物語はごく平板で、これでは全国ロードショーは難しいだろうというそんな内容。
最後のシーンのコリン・ファース(パーキンス役)は見事。
名画座に掛かったらもう一度見るかもしれない。
映画『ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ』予告編
録ダメしていた「キャプテン・フィリップス」を見た、とても良い出来の映画でものすごく得をした気分。
日曜の昼下がり、少々冷えるので寝袋に潜り込んで少し薄暗くして(映画は暗いところで観ないと詳細がつかめないことが多いので)、午前中肉体労働をして少々疲れ気味でお昼で満腹感を味わう、昼寝するには絶好のコンディションながら最後まで一睡もすることなく見た。
それぐらい気持ち良い緊張感とテンポで見せてくれる。退屈なアクションも少なくて良かった。
まぁ実話がベースだからハリウッドお得意のハラハラドキドキのチャンバラシーンは挿入しようがなかったろうが。
2009年4月。ケニアへの援助物資を運ぶアメリカのコンテナ船マースク・アラバマ号。 インド洋を順調に航行していたが、ソマリア沖で4人組の海賊に襲撃される。船長のリチャード・フィリップスは、船が彼らに乗っ取られる直前、数人のクルーを残して乗組員を全員、機関室に匿う。
そして彼らを救うため、自らは単身で人質となり、海賊たちと共に小さな救命艇に乗り移り、アラバマ号を後にする。
やがて事件の一報を受けたアメリカ政府は、海軍特殊部隊ネイビー・シールズを出動させ、フィリップス船長の救出作戦を開始するが…。
トム・ハンクスは紛れもなく名優、この映画を見ていてまるでフィリップ船長がそこにでもいる様な錯覚を覚えた。
まるで当人が出演する再現ドラマであるかの様に、俳優トム・ハンクスは見事に消えていた。
これには感動、そして名優とはこんな存在。
映画『キャプテン・フィリップス』予告編
さて三島で彫刻展を見た後は、ぶらりぶらりと西伊豆目指してドライブ。
目的は夕日。
第一日目)三島→大瀬岬 (沼津市)→井田、戸田を経由→西伊豆(堂ヶ島)泊
第二日目) 松崎→下田→伊東→伊豆スカイライン→箱根→横浜
車は二人乗りカブリオレのコペン(OMG氏の愛車) で何とかオープンでほとんどの行程を走ることが出来た。
伊豆の道路はこの車で走ると最高に気持ちが良くて贅沢、ただしそれほど快適では無いが御釣りが来るほど楽しい。
'ヘルメットをかぶらず'に'雨の心配なし'で'二人乗りでオートバイでツーリング'をしている様なもん。
あいにくと曇天のため水平線に沈む太陽は拝めなかったが、大瀬岬からの見事な富士山やら西伊豆の海岸線の景色やらを十二分に堪能出来た。
宿泊した民宿はこれまでも厄介になっている弘波荘で、それはそれは豪華な夕食でした。
総括すれば、三島で目の保養をして、しょうもないワナに引っかかって味噌を付けたけども、風景やら豪華な食事やら素敵なドライブやらと結構な旅でした。
(下の写真をクリックするとスライドショーを再生します。)
2009年9月の時の記事
2011年11月の時の記事
ここへのドライブの旅はこれで3回目。
昨日は静岡県三島市で催されている「石渡三夫展」を見てきた。
光と静寂が満たされた空間で、大きな木像やらブロンズ像やらが並んで見事なものだった。
作者とお会いするのは40年振り位なのでしばらくは気が付かなかったが、ひとしきり懐かしい思いをさせて頂いた。
なお彫刻についてはズブの素人なので良くは分からないが、木の地肌や削った後の生々しさ、一本の丸太から削りだされた造形の見事さ、等々は充分に堪能できた。 (画像をクリックするとスライドショーを再生)
この大きな木造は完成まで半年掛かったとのこと。
なお来週は同窓生が沢山来るらしい、せっかく誘ってくれたのだから一目会いたかったが、来週は当方の都合がちと具合が悪い。
PS:本個展の案内状をくれた同窓生に早速お礼状を書いたが、手書きの手紙なんてのは年賀状以外ではとんと例がない、こんなに難しいとは思わなかった。e-mailなら簡単に書き出せるのだけれども、ペンとハガキを前にするととたんに無口になってしまう。
寅さんが故郷(葛飾柴又)に出すハガキを笑える立場じゃない。
久しぶりに映画館(名画座)に足を運んだ。
思えば6月に戒厳令下になって8月中旬に解除、それから行こうとは思ったがこれはと言うのも無くて。
これはと思って今回観たのは「少女椿(2016/5月公開)」と「恐怖奇形人間(1969年公開)」 の二本立てで、外れ。
ともかく映画館なので約4時間弱我慢したが、TVならスイッチをヒネル所。
それでも小屋(そんな雰囲気の映画館)はほぼ満席、日曜の昼間ということもあり老若男女の常連さんが結構集まっているようす、多分二本立ての一本の「少女椿」がカルト漫画の実写化ということもあったのかも知れない。
こんな話
<少女椿>
母親を病気で亡くし、ひとりぼっちとなった少女みどりは、赤猫サーカス団の団長・嵐鯉治郎に拾われる。一癖も二癖もある団員たちのイジメに耐えながらも、女優になる夢を見て毎日を送るみどり。そんなある日、ワンダー正光という西洋奇術と称した超能力を使う男が入団すると、そのショーはたちまち評判を呼び、サーカス団は連日大入りに。みどりもまたワンダー正光の魅力に心惹かれるのだったが…。
よく分からんかったというのが素直な印象。(画面は綺麗だったが、)
<恐怖奇形人間>
「パノラマ島奇談」をベースに、江戸川乱歩の諸作を取り入れた怪奇ドラマ。乱歩的な雰囲気にあふれた秀作。
(とWEBの解説は云っているが、、)
江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」「椅子男」「天井裏の散歩人」をつまみ食いした様な内容でそれなりに面白かったがB級になり切れないB級といった雰囲気、公開当時はお色気路線を売りにした様なシーンが多々あったりと原作を読んだ者からすると内容と画像が少しチープ。(実は江戸川乱歩は高校時代に結構夢中になった。)
各話を40分位で3本のオムニバスにでもしたら面白いのが出来そうだけど。
ところでこの映画は放送禁止用語やら今では禁忌となっている言葉が至る所に出現してDVD化されてないとのこと、TVで放送しようにも吹き替えが必要、そもそもこのタイトル自体も無理筋。
まぁ数多く映画館に通えば当たりもあるし外れもある。
かなり昔(多分今から50年以上前)に米国製アニメのスーパーマンがあって結構ワクワクして見たもんだった、そして同時期にやはり米国製のTV実写ドラマもあった様に記憶している。
このテーマには充分に合致していると思うが、「実写化して良かった作品」としてこれを挙げたい。
いろいろと映画化されてはいるが、故クリストファー・リーブの「スーパーマン」が唯一無二の存在。 これも1979年の公開だから37年も前の作品。
2013年製の「マン・オブ・スティール」も結構いけてた。 (こちらの方がより漫画チック)
良かったのもあれば当然良くなかったのもある。
そちらの方の横綱は「Space Battle Ship ヤマト」 、これは原作に対する冒とく以外の何物でもない。
Superman ᴴᴰ Cartoon | Superman Original | Original Cartoon | Classic Cartoon Shows | Japoteurs
↑これはけっこう時代を感じさせてくれて懐かしい。(当時はまだ敵対国家だったんだ。)
'50s Adventures of Superman - Intro
ファミリーマートがコーヒーチェーンか否かは別として、毎朝日課の様にファミマのコーヒーを買っている。
↓は愛用の真空ポット(ともにサーモス350ml)に夏季はMサイズ-アイスコーヒ(¥180)を右側のに、冬季はLサイズ-ホットコーヒー(¥180)を左側のにいれて持ち歩いている。
飲む場所は事務所の机に座った時とか外を歩いてて一息入れる時とか、ちょうど煙草を1本吸う様な感じで。(辞めて15年、一応念のため)
真空ポットにいれて置くと、必要な時にチビチビ飲めて保温性(保冷性)もあり大体半日程度は持つ、もしポットに入れなければカップを持つのが面倒くさいから渋々飲みほす羽目になる、これがいや。
なお、味と値段を考えればこのコーヒーのコスパは最高だと思う、それと他のコンビニ(7-11、ローソン、サンクス等)でも構わないがなぜかファミマがなじみ。
一方嫌いなコーヒーチェーンは’スタバ’。
高いし混んでるし、PCやらタブレットの品評会‐会場みたいのが気に入らない。味はそこそこ良いが値段相応とは思わない。
(そもそも味音痴のアメリカ人の舌に合うのが旨い訳が無い←あくまでも個人的な思想・意見です。)