何と言うか、とてもつまらないけど印象に残る映画「遥かなる群衆を離れて」。
・第一にメロドラマ
・第二に起承転結のメリハリが少し甘い
・第三に人間関係が分かりにくい
・第四に長尺(170分=2時間50分:だらだらメロドラマを見せられる)
・第五に今一つ主人公に感情移入できない
そもそも原作がトーマス・ハーディだから、地味なドラマ展開なのはしようが無い。
ところが、ところがである、これらの欠点を補ってあまりあるのがカメラワークとこの時代の英国の牧歌的な風景に音楽。
ともかくダラダラと素晴らしい田園風景やら18世紀頃(?)の風俗と音楽(米国フォークの原型の様な)が素晴らしいカメラワークで堪能させてくれる。
と言う映画ならではの佳作。
〔内容〕
伯父から受け継いだ農場を切り盛りしている若き女主人バスシーバは、羊飼いのゲイブリエル(ベイツ)から求婚されるが、それを断り、女中の恋人だった軍曹トロイ(スタンプ)と結婚する。が、既に彼の子を孕んでいた女中が赤ん坊を生むと同時に死んで、ショックを受けたトロイは土地を去っていった。やがて、隣人のボールウッドが熱心にバスシーバに求婚。彼女もそれにほだされるが、その披露宴の夜にトロイが帰ってきて、ボールウッドに撃ち殺されてしまう。そして新郎は獄につながれ、トロイの墓に参る彼女の前に現われた真実の相手はゲイブリエルだった。
同じ様な佳作が「ドクトル・ジバゴ」、こちらもダラダラとメロドラマを見せつけられるが、ロシア革命のドラマが一応並行している。
巣籠り中にはこんな映画もあり、そしてスクリーンでも観たい。
まぁ予告編をご覧あれ。
FAR FROM THE MADDING CROWD - Official Trailer #2 - 60th Anniversary Restoration
(邦題:’遥かなる群衆を離れて’)