時代がかった映画、音は悪いし画面はピントが甘く如何にも戦中に造った様な映画「無法松の一生」、良い映画だった。
ただ自分の記憶違いにも気が付いた、これまで運動会でボンボンの徒競走に夢中になって並走するシーンを自分のブログ等で感動した画面として紹介していたが、どうも記憶違いだった様だ。
<2015年10月の過去記事>
〔内容〕
“無法松”という愛称を持つ人力車夫の富島松五郎は、木から落ちてケガをした吉岡敏雄という少年と出会う。
家に送り届けた松五郎は敏雄の父の吉岡大尉に気に入られ、家に出入りするようになる。
しかし大尉は雨天の練習で風邪をこじらせ、妻の良子と敏雄を残しこの世を去った。残された二人は松五郎を頼りにし、松五郎も二人の面倒を見るようになるのだが…。
1953年の三船敏郎版は<2020年1月>に映画館に足を運んでこの年のMyBestになっている、どちらも監督は稲垣浩監督で、53年度版は検閲でカットされた部分を織り込んだリメーク版で力が相当入っていたと思われる。
このオリジナルでは、人力車の車の回転で歳月の経過を表現したりとか各画面の構図やらに「ハッ」とするし、スタンダード・サイズ-モノクロ画面で音は悪く画質もモヤ~としたりとかで時代背景的な不満があるものの、映画の質は非常に高いのでお勧めの一作。
なお主演の坂東妻三郎は田村高廣、田村正和、田村亮の実父、そして幼いボンボンを演じたのは長門裕之、なんとも古い映画だ。