NHKーBSPが「ウルトラQ」に続いて「ウルトラセブン」を放映してくれて、大変に感謝している。
さて「ウルトラセブン」はかつての再放送時(多分1980年代後半)にVHS3倍モードで全話録画したくらい夢中になったが、最近みたら全然そんなことは無くてとうとう「セブン」の録画視聴はやめてしまった。(ごくまれに月曜11:5PMのリアルタイム放映を見ることはあるが)
「ウルトラQ」は「トワイライト・ゾーン」の影響を強く受けていて、帳尻合わせにたまに怪獣を登場させているが、基本はしっかりしたSFストーリーになっている。
それゆえに頑張ってはいるがチャチな特撮やら白黒画面やらでも結構な30分盛りだくさんな満足感がある。
比べて「セブン」はメインが宇宙人の侵略から地球を守るドンパチが基本になっているからどうしてもワンパターンで突っ込み所が満載になってしまう。
やはり子供受けを狙った造り(例えば宇宙船が合体したりとか)に辟易しちゃったかもしれない。
有名かつ人気のエピソード「狙われた街」なんかは「メトロン星人」と「ぼろアパートの一室のちゃぶ台」を組み合わせた画面は見事で良い出来とは思うのだが、最後はプロレスみたいな結末になってしまうのが不満。
(この後実相寺昭雄監督の映画を何本か観たが凝った画面のつまらない内容のが沢山という印象なのでセブン時代がピークだったかも。)
感心するのは、藤田進さんや佐原健二さんが準レギュラーでたびたび登場して「ただ物ドラマじゃない感」な所と痩せても枯れてもミニュチュア実写に拘っていて製作費に苦労している様子ながらそれなりに頑張っている所。