「十三人の刺客」面白い映画だった、東映時代劇というのはあまり好きでは無かったが少し見直した。
この映画は冒頭の展開が少々分かりにくい、特に活舌の悪い片岡千恵蔵とか音声の悪さとかで最初の10分は結構つらいが、そこををこなすとがぜんと面白くなる。
この映画の時代(1963年)というのは、以下の名作も造られている。(ともに大好きな邦画)
・切腹 小林正樹 松竹 1962年
・椿三十郎 黒澤明 東宝 1962年
何となく作風がこれらに似ていると思うのは気のせいか、なおアクションシーンは「七人の侍」を彷彿させる。
因みに片岡千恵蔵のセリフの言い回しは林家木久扇師匠がうまく真似ている。(分かる観客は少ないだろう)
それと嵐寛寿郎が出てくると鞍馬天狗か明治大帝を、音楽は伊福部昭それ故にどこかで聞いた様な音片がギャオ~~を、それぞれイメージしまうのが困ったもんだ。
「内容」
江戸時代末期。将軍・家慶の弟で明石藩主・松平斉韶(なりつぐ)の暴君ぶりは目に余った。斉韶は近く、老中への就任も決まっている男。幕府の存亡に危機感を募らせる老中・土井利位は、かねてより良く知る御目付・島田新左衛門に斉韶暗殺の密命を下す。さっそく、甥の新六郎をはじめ十一人の腕に覚えある男たちを集めた新左衛門は、後に加わる山の民・木賀小弥太を含む総勢十三人の暗殺部隊を組織、入念な計画を練り上げていく。しかし、斉韶の腹心・鬼頭半兵衛もまたその動きを抜け目なく察知し、大切な殿を守り抜くべく周到な準備を進めていた…。 (出典:全洋画オンライン ただし2010年のリメーク版より転用)
この映画、リバイバルで映画館に掛かったら絶対に観に行こう!
またこれもリメークされているので期待しないでDVDでも観たいと思う、果たして如何なものか。
十三人の刺客(プレビュー)
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