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日々の恐怖 11月9日 解体屋さんの見たもの(2)

2015-11-09 18:12:35 | B,日々の恐怖



  日々の恐怖 11月9日 解体屋さんの見たもの(2)



 見た目、普通の木造のでかい古民家だし、

「 なんで石の家なん?
医師の家?
お医者さんが住んでたの?」

って聞くと婆さんは、

「 いや、石があるんだよ。」

って言った。
 俺は、

「 なにそれ?
壊すと祟られたりしちゃうの?」

って冗談で聞いたら婆さんは、

「 知らないよ、ただ単に不思議な石があるみたいだよ。」

って笑って答えてくれた。
 興味の出た俺は、その家に入って社長たちを探すことにした。
門から入ると母屋と荒れてはいるが広い庭があった。
 そして、その庭の片隅には蔵が三つ並んでいた。
ちょうど、そこに社長の息子の姿があったから、俺は蔵の方に歩いて行った。

 社長と息子がいたのは、三つの蔵のうち真ん中の蔵だった。
社長はその中にいたんだけど、その蔵の中が変わっていた。
 その真ん中の蔵だけ正方形で、その中央に土俵みたいに円の形で、白い石が埋め込まれてて、そのまた円の中央に1m真っ角くらいの黒い石の板と直径1mくらいの白い石の板が、向かい合うように立ってて、社長はそれをずっと眺めていた。









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