先日おじゃました 92歳の人形作家しづこさん の作品が並ぶ日がきました。
場所は しづこさんのお宅から少し離れた 菓子工房なっちゃるさんのご自宅で
この家の高校生の娘さん16歳の お琴の演奏が迎えてくれました。
当日はここがカフェになっており お茶とお菓子をいただきますが しづこさんの
人形が並んだ台の前で だれもが足を止めて見入ります。

その人形の前で しづこさんはおっとり座って 見学者の次々の質問に答えていました。
92歳のいまでも髪は染めておらず 若々しいお顔をご披露したいですが 本人がとても
恥ずかしがり屋で 残念ながら見ていただけないです。

この前の数え切れないほどの人形の中から何体かが飾られ お琴の音色にぴたり
とマッチしております。
サントリー伊右衛門のCMからヒントを得て作った もっくんと宮沢りえさんです。

しづこさんの人形には ストーリーがあります
この3体の人形は 宮尾登美子さんの『天璋院篤姫』の生涯です。


人形が身につけるどんなに小さな小物も すべて1人で作ります。


私の好きな 花嫁シリーズです。



上手な人の人形は 後ろ姿に ほんのりとお色気が漂います。


夕涼みする母と娘・・ではないようで 花街の姐さんと舞妓さんでしょうか 後ろ姿が粋です。


洗濯をする新妻 というところでしょうかね。


この日私が行くことを知ったしづこさんが「くりちゃんが 好きそうだから」と
選んでくれた太っちょの新郎新婦 アハハ 好きで~す。

大阪生まれのしづこさんのご両親は 紳士服のテーラーメイドの店を経営しており
燕尾服などのお仕立てに忙しく 家には数人の職人さんが寝泊まりしていたそうです。
そんな職人の仕事を見て育ったしづこさんは 門前の小僧の例で 幼少時より縫物に
親しんだ娘時代を送りました。
年頃になり縁あって土佐に嫁いでからは ご主人と2人して 縫物とは畑違いの商売に
励み 歳を重ねてきました。
20年ほど前ご主人を見送ったのち どうしても人形作りしたい思いがつのり まずは
教室へ通うため車の免許を取り 74歳の手習いではじめた 人形制作とのことです。
以来 今日に至るまで 20年近くのあいだ 人形とともに歩んでこられました。
『なつかし昭和ロマン』の人形たちは ↑の花嫁人形とは顔が違っておりモダンです。
西洋人形の数々。ドレスも顔も 2つと同じものがありません。

しづこさんの花魁人形は豪華で 大好きです。


この日の なっちゃるさんには 手作り作品が 展示即売されておりました。


楽しくおしゃべりがはずみ ふと気が付くと お昼を回っております。
92歳の人形作家 しづこさんに見送られ 静かな山里をあとにしました。