枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

残暑

2008年08月12日 | Weblog
 立秋には、涼しく感じていたのも、オリンピックの余熱か、暑さが厳しい。

 夜半寝返りをうちながら、両親の事を思う。
 二人だけでしてこなければならなかった事情があったとしても今は、子や他人の手を借りなければできないのが事実だ。
 後幾許かの命を、看取ってあげることができうるならいいのではないか・・・。
 自分でできることをこれまでしてきている二人に、強いる事が哀れでならない。

 生きる事に張りがあったり、何かの目標があるのならいざ知らず、半農サラリーマンでやってきた父や、農業だけしかしてこなかった母には、現状として楽しみはない。

 老いさらばえて死せる者に、鞭打つ行為は残酷に思えてしまう。家で死にたい、という親を、仕事があるからと突っぱねる事がどうしてもできないし、かといって独断ではさせてもらえない。

 鉢に植え込んでいた、白枇杷の種のおぼつかない芽が、今朝見ると、5mmくらいになってきていた。人間には微々たることであっても、精一杯に命を育んでいるのだ。

 茂木の赤枇杷は、新芽を茂らせ、古い葉をせっせと落としている。
 人間の奢りや、傲慢さにも、優しい眼差しを向けてくれているのだった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« もの 念う | トップ | 盂蘭盆会 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事