フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

どこにも行かず、誰にも会わず

2011-10-02 | 日記

朝5時30分になって少し明るくなってきた。空は曇っている。外気温7度、室温17度、湿度41%。
少し寒さを感じるようになってきた。

熱々のコーンスープをすすりながら朝食を食べる。

今日も、このころからいい天気になってきた。花火の空砲が聞える。これが鳴ると、地元で何か行事がある知らせなのだが、一体何の行事なのだろうか。地元の役員さんにテレして聞くと、「今日はサイクリングの大会がある」とのことだった。ネットで調べると、村の道が、「グランフォンド八ヶ岳」というロードレースの通過経路にあたっているのが分かった。

今日もいい天気になってきたので庭に出る。いつの間にかコマユミの紅葉が美しくなってきた。

まずは、Kガーデンで買った、「アメリカハナノキ」を植え付ける。小さな苗だが、既に美しく紅葉している。庭の樹木を伐採した跡に植えることにする。そうすれば、しばらく部屋から紅葉を楽しむことができるだろう。人の歓声が聞こえるので、村の道の方をみると、サイクリストがどんどん走っていた。物品販売所がロードレースの中継基地になっているようだ。

今日は、森の西側のクマシデを伐採することにする。ホップの様な面白い実も大分色づいてきた。このクマシデは森の西側に、いやというほど生えてきて、貴重な日光を独占しようとしている。これでは他の樹木が育たないので、細いクマシデはどんどん切って行こう。昼の1時過ぎに、チェーンソーの燃料が無くなったので、今日の庭仕事は終了だ。

今日の昼食はパスタにしよう。ニンニクでオリーブオイルに味付けし、ベーコン、タマネギ、エリンギ、カラーピーマン、ピーマン、ナスなどを炒める。そこに昨夜使った干しエビの戻し汁をいれて、コンソメと白ワインで味付けすると出来上がりだ。あっさり味のパスタは食べやすくておいしい。

ロープの結び方の練習は、新たに「もやい結び」「引きとけ結び」「わな結び」を練習する。昔子供の頃、テレビ番組「ローハイド」の影響で投げ縄遊びが流行ったのを思い出した。しかし、首に引っ掛かるので「危険だ」と先生から言われ、禁止になったな。これらは、いずれも、実際的で大変役立ちそうな結び方なので、是非習得したいものだ。

その後3時から5時までフルート練習をする。アルテ21課のトリル練習は、100から120までテンポを揚げる。やはり120あたりになると、小指の動きが、少し付いていけないかな。

夕方になってきた。5時過ぎに庭に出る。夕暮れの紅く弱い光が森の中に射しこんでくると、森が、非常に美しくなる、大好きな時間だ。しかし、ほとんど一瞬の間で、直ぐに森はうす暗くなっていった。今日は、どこにも行かず、誰にも会わず、ただ一人、森の中の暮らしを愉しんだ。

夕食は、冷蔵庫をみると「ほうとう」が一人前残っている。それでは甲斐郷土料理「ほうとう」にしようか。大根、ニンジン、小芋、などの根菜野菜をたっぷり入れる。ほうとうを炊きこんでいる間に、今日の疲れをいやすため風呂に入ろう。ひと風呂浴びてすっきりしている間に、「ほうとう」がいい調子になってきた。

まずは、キュウリとワカメの酢の物をアテにビールで身体の火照りを冷まそう。そのあと熱々の「ほうとう」をふふう吹きながら食べる。冷えてきた秋の夜には、日本酒の熱燗がぴったりだ。

テレビで、「上を向いて歩こう」特集をやっていた。「6・8・9コンビ」って何かなと思っていると永六輔、中村八大、坂本九のことだと分かった。当時、30歳以下の彼らが、世界的なヒットソング「上を向いて歩こう」=スキヤキソングを生み出した。1995年の阪神大震災であれ、2004年の台風23号の洪水で取り残されたバスの上であれ、今年の東日本大震災の時も、いつも歌われて続けてきた歌、これだけの歌は他にはないであろう。