フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

満月の炉辺の宴

2011-10-12 | グルメ・クッキング

外気温4度、室温16度、湿度40%。少し冷えるかなという感じだが、薪ストーブを焚くほどでもないか。
静かな朝は、アルビノーニのフルートソナタを流そう。トラヴェルソの素朴な響きがいい。

朝食は、小松菜とキウイの緑ジュースを味わいながらゆっくり飲む。

今日も、青空が広がり、暑くも寒くもなく、何とも言えないいい天気になってきた。庭の木や草の写真を撮りに外に出る。リョウブは、柿色を赤くしたように紅葉してきた。この色合いが美しい。散歩を終えると、ほとんど昼になってしまった。

昼からは、陶芸とフルートの趣味悠々の時間だ。妻を陶芸工房へ送り、私はフルートのレッスンへ行く。今日はアルテ21課のトリルと複合タンギングの練習だ。トリルの替え指と集結の仕方をゆっくり練習した。これはテンポを落として、先ず身につけることが大事とのこと。複合タンギングは、複付点音符のリズム感が弱かった。練習を終えてから、きららで食材を買って、アダージョの森に帰る。

今日は、「満月のお月見を炉端でやろう」と呼びかけたら、いつものメンバーが、ビール、ジン、焼酎などをたっぷりもってやってきてくれた。早速、焚火をやろう。燃やす薪や柴は森の中に行けばいくらでもある。かなりの省エネである。手分けして拾い集めた木を燃やし始める。熾きができると、隣のかまど1号器と2号器に移す。1号器では、ホッケと椎茸、ウィンナーを焼き、2号器では焼き鳥だ。アメリカに一時いたというKさんのカーボーイハットとブルージーンズが決まっている。

ほどなくあたりは美味しい香りが漂ってきた。テーブルには作り置いた燻製の卵とチーズ、漬けものを用意して、先ずは乾杯だ。

焼き鳥やホッケも出来上がってきた。1号器は、続いてご飯を炊き、2号器ではキノコ汁を煮る。

そろそろ日が暮れてきた。

夕闇が迫ってきたのでコールマンのランタンを持ちだす。なかなか火が点かないので、側でみていたKさん、「コールマンのことなら、任しなさ~い」というや「ポンピングが弱いですよ」とギュウギュウ、ポンピングをやる。するとと明るい火が点った。いうだけのことはある。

酔いが回ってくると、何気ないことでも直ぐ大笑いになる。「笑うと身体のガン細胞が消える、って本当」と誰かが言うと、そうだそうだ、「思いっきり笑おう」と大騒ぎだ。
東の空に満月が登ってきた。地球上の出来事は月に影響を受けているから、「満月の夜には何かが起こるのだ」、とつぶやく者がある。すると、Sさんは得意の口笛を吹き始めた。彼は酔うと口笛が吹きたくなるらしい。

冷えてきたので、炉の周りに座って、焚火をどんどん焚く。「満月の炉辺の宴」は、いつ果てることもしれず、延々と続いた。