フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

珈琲「GEISHA」を炉端で味わう

2011-10-24 | 薪ストーブ・焚火

5時半に目覚めると、なんとなく暖かい。外気温は10度もある、室温20度、湿度48%。

明るくなってきたが、どんよりした曇り空のため、庭の紅葉はさえない。午前中、フルートの練習をする。ロングトーン、「毎日の練習」NO7、各調のスケールとアルペジオ、アルテ21課のトリル練習をする。曲はビゼー「アルルの女 メヌエット」、バッハ「ポロネーズ」「メヌエット」「パディヌリ」とソナタBVW1033をざっとやる。

昼から、KITAHOさんがやってきた。手には、ヌカの袋を下げている。「これ何ですか」と聞くと、「土壌菌を使って堆肥を作りましょう」という。どうするのかと後についていくと、森の中に入っていって、枯れ葉や朽ちた木を掘り返し、白くて薄い土壌菌を掘り起こすのだという。植物は、生育する土壌にある土壌菌が分解する栄養素で成長しているので、その土壌菌で堆肥を作ると、育ちがいいとのこと。

鉢に入れたヌカに分量の四分の一程度の水を入れ、

採ってきた土壌菌を入れて揉みほぐす。

作業はそれだけでいいそうだ。雨に濡れないところに置いておくと、土壌菌の力でヌカが発酵すれば、出来上がりだ。それを堆肥として使うと、この土地に生える植物の育ちがものすごくいいとのことだ。

その後、部屋に入って庭作りの話などをする。そろそろコーヒーを飲みましょぅか、となって世界的コーヒー銘柄の「GEISHA」を、持ってこられた特製焙煎機で焙煎していただくことになった。


やや深く焙煎し、直ぐに笊に取る。豆の表面は脂でつやつやしている。煎りたてのコーヒーの香りがなんとも言えない。

それを挽き、淹れる。煎る、挽く、淹れるの「三立て」だ。

 

コーヒーは火が入った炉端でいただこう。さすが「GEIHA」だ、コクが深く、スッキリしたというか、秋の空の様にキリッとしているというか、純度が高い味わいだ。コーヒーをいただきながら、夕暮れが近づくまで、墨と硯の話などに花が咲いた。

帰り際に、「ちょっと乗ってみますか」と誘われて、村の中をBMWでぐるっと一周回っていただいた。スピード感と轟音はさすがである。

KITAHOさんが帰った後、しばらく炉で焚火を楽しみむ。暗くなったので、部屋に入り夕食作り。今夜は、久しぶりにカレーライスが食べたくなった。畑で採れたてのナスビ、ピーマン、ズッキーニのトッピングが平凡なカレーに新鮮感を与えてくれた。