今朝は、なんとなく目覚めが悪かった。外をみると曇が多い。外気温5度、室温16度、湿度38%。
先ずはコーヒーをすすりながら、バッハのフルートソナタを小さな音で聴く。こうすると、身体も徐々に目覚めてくる。
朝食は、アジの干物。これが、何ともいえずぴったりのサイズで、朝から沢山はいらないし、目刺しのように小さいのも、元気が出ない、丁度良い食べ応えだ。
朝食後、直ぐに庭に出る。薪置き場の西側に、伐採した樹木の根が残っているのが、気になる。今日は、この根を奇麗に片付けよう。できればその後に、薪置き場2号を作りたいと思っているからだ。
ところが、この根っこほどしつこいものはない。あれだけの樹木を支えている根っこだから、根を四方八方に広げているのはもちろん、その根が、バカみたいに硬く、チェーンソーの刃が立たないのだ。縦横に細切れに切り目を入れていき、少しずつ切り離していく。1時間やってやっと半分ほどになった。
最後の部分を切り離して、抜根作業が終了した。根の細切れは火持ちがいいてので、炉で焚く薪には最適だ。その後、ざっと整地して、900×3600の広さの長方形えお描き、4隅に木切れを立てておいた。大分地面に傾斜があるのが問題だ。
昼食は、かまどで目刺しを焼き、キノコ汁とおにぎりで炉端で食べる。
昼からは、これまで切ってきた丸太を40センチの長さに切ることにしよう。1m20cmの丸太のまま置いておいても、薪にはならない。これを40センチにカットして、割り、しかも1年以上乾燥させて初めて薪となる。ところが丸太切りをしていると、チェーンソーが突然止まってしまった。朝から根っこ切りの重労働に疲れたのであろうか。それで、私もチェーンソー作業から解放された。
丁度そのとき、郵便局のバイクが、手紙を配達しに来てくれた。こんな山の中まで、来てくれて本当にありがたいものだ。中には、今週末私がフルートで演奏する楽譜が入っている。
今日は、かまどに新たに設置した、煙突の威力を試そう。昔ながらの釜に、カニ飯の素をいれて、かまどで炊いてみよう。さすがに煙突を立てると、狭い窯の中に空気が流れ込み、たきぎがよく燃える。釜から蒸気がどんどん出てきた。
「始めチョロチョロ、なかパッパ、赤子泣いても蓋取るな」の要領で炊こう。懐かしいかまどご飯だ。ほどなく、湯気の勢いが弱くなったので、かまどからおろして、蒸らす。蒸らし終わったと思われるころ、蓋を開けて中を見てみる。「う~ん」少し焦げてしまったかな。しかし、何とも言えないいい香りだ。
今夜の夕食は、カニ炊きこみご飯とみそ汁のシンプルなもの。お焦げが一杯の炊き込みご飯、いたく郷愁を感じさせてくれた。食べ終わったころにはあたりはすっかり薄暗くなってしまった。
今日は一日中庭にいて、庭作業と炉端での食事を楽しんだ。