フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

随所に手作りが織り込まれた和風建築の家(メイさん宅)訪問

2011-10-18 | 人々との交流

今日も雲が多いものの、空は晴れている。外気温6度、室温17度、湿度37%。空気が乾燥してきている。

今日も、身体に酵素が取り込まれると妻が言う、リンゴ・バナナの生ジュースをゆっくり飲んでから、朝食を食べる。


 

窓際の壁には、昨日制作したリースが、いつの間にか飾られていた。

食後、庭に出て、炉の周りに置いたままになっていたテーブル、コンロ、その他もろもろのキャンピング用品を片づける。ダッチ・オーブンや釜の底にこびりついた煤は、薪ストーブの灰をこすりつけて、タワシで洗い落とす。
それが終わると、久しぶりにフルート練習だ。このところ、すこしさぼってしまったので、どうも音の響きが悪い
。フルートを吹いていると、フルート友達のFさんがお越しになった。フルート二重奏の次回の日程、その他もろもろの話をする。
話しているうちに昼近くになったので、フルートの練習は終えておこう。

今日の午後は、原村のメイさん宅を訪問することになっているので、直ぐに家を出る。前回メイさん宅を訪問したのは、まだ建築途中で、室内は壁のない大きな空間だった記憶がある。今日訪れてみると、立派な外観の家が秋の陽に輝いていた。西側薪置き場の横にいる愛犬メイが少し警戒した声を出して歓迎してくれた。
板壁の杉の木は、全てメイさんご夫婦が自ら塗装したものである。ドアのはめ込みガラスが美しい。ご夫婦に迎えられて、家の中に案内していただく。

家の中は、ほとんど無垢材を使った和風の間取りで、雰囲気が柔らかく、木の香りが漂っている。カーテンは無く、代わりに障子が部屋を巡っている。部屋の中の扉も全て無垢材だ。四方八方に大小さまざまな窓が開けていて、実に明るい。


真ん中にヨツールの薪ストーブが据えられている。その煙突を軸に、広い吹き抜けの空間がある。南側の大きなガラスの窓から太陽が燦燦と降り注いでいた。薪ストーブの周りのレンガや床石は全て、メイさんが材料を買ってきて、作り上げたものである。この技は簡単ではないであろう。リビングの床に積まれている杉板は制作中の納戸の棚の材料とのこと。巨大なデッキはプロの大工さんも褒めたという立派な出来栄えだ。そこでは、納戸の棚を支える枠組みを制作中だった。

 

裏庭に回ると、ここにもメイさん手作りの、大きな作業台が置かれていた。私が「こんな作業台があればいいですね」というと「設計図があるので、作ることができますよ」と言って、詳細な設計図をいただいた。立面図、平面図、側面図がカラーで書かれている。材料の違いは色で仕分けされていて分かりやすり。しかし、私が作るとなると、はたして、簡単にできるだろうか。

部屋に戻って、東日本大震災の時のハプニングや、庭づくりの計画などを聴かせていただいた。部屋のライトも柔らかい光るが当たるように工夫されている。

話をしている間にも、電気屋さんや、建築業者さんがやってきて、メイさんは何やら指示をされていた。まだまだお仕事が忙しいメイさんご夫婦だが、ここを拠点にどんな八ヶ岳ライフを展開されていかれるのか、楽しみのあるお宅である。

夕暮れの陽が斜めに森に射してくる頃お暇をさせていただく。庭の右手入り口にある立派なアオハダの木には、見事に赤い実がついていた。