フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

冷え込む冬の日

2011-01-21 | 日記

今日もいい天気だ。その分冷え込みは厳しい。朝の外気温はマイナス14度だ。室温8度、湿度16%。いつも通り、薪ストーブのガラスを磨き火を入れる。コーヒーを入れて、ネットで「新聞」を読む。

朝日、天声人語では、日本を抜いてGDU(国内総生産)世界第二位となった中国を揶揄している。日本は、ただ黙って中国の成長を見守る他はない。アメリカでは中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席の歓迎パーティが盛り上がっている。

朝食後、妻は、八ヶ岳女性料理倶楽部(仮称:YWCC)に出かけた。

私は、ゆっくりフルート練習をしよう。音出し、「毎日の練習」はNO2をやる。これがなかなか慣れない。NO7の運指練習、NO4のスケールをやる。パターンを変えながらやるのが少しややこしいが、成程効果的な練習法だと分かる。その後、アルテ17課、18課をやる。次はバッハの1033、ポロネーズをやった。

昼食後は、庭に出よう。まず、チェーンソーの目立てを行う。いつものやすりを使って一刃3回やすりをかけていく。これを表裏やるのだ。その後、一昨日伐採したコナラの枝が残っているので、それを30センチにカットする。


作業をしているとTMTMさんから電話がかかってきて、こちらに来るということだ。そうこうするうちにTMTMさんがやってきた。今日のYWCCが盛り上がっていて、私も、会場になっている舘さん所へこないか、とお誘いを受けたので行くことにする。
舘さん宅では、女性たちが、熱心に会議を行っていた。それなら、男は軽く飲むことになった。舘さんご夫婦は、明日から大阪に行くとのことだ。テレビのデジタル化や小説の話をしていると、女性たちの会合も終わったので、お開きとなった。

このところ、大分日が長くなってきた。アダージョの森に帰ってきた5時30分でも明るいので、落ち着く。今日は、寒いので、冷蔵庫にある野菜、豚肉、冷凍餃子などを使って鍋にする。頃合いよく煮上がってきたおでんも食べよう。鍋は、調理しながら食事ができるので手っ取り早くていい。しかも、熱々のスープを飲むと体もホクホクになってきた。


温泉三昧

2011-01-20 | 日記

昨夜来、煌々と満月の月が朝方まで照っていた。今日もいい天気だ。
外気温マイナス9度、室温10度、湿度20%。

薪ストーブに火を入れ、コーヒーをすする。

天声人語から

~四季に恵まれたこの国だが、冬の受け止め方は共通の季節感から外れる。何と言っても雪の有無が大きい。江戸時代の越後人、鈴木牧之(ぼくし)の名著「北越雪譜」は「雪を観(み)て楽(たのし)む人の繁花の暖地に生(うまれ)たる天幸を羨(うらやま)ざらんや」と恨み節をつづっている。
~この冬も、日本海側で続く雪に、東京の晴れが申し訳なくなる。たとえば秋田市では、年明けから18日までの日照が15時間しかない。片や東京は141時間。豪雪の地では、雪下ろし中の転落などの事故も相次いでいる。そして、きょうは大寒。「冷ゆることの至りて甚だしき時なればなり」と意味は直截(ちょくせつ)だ。今年の寒さは律義で、けさは各地で氷点下という。律義者らしく、予報では来月の立春ごろまできっちり精勤するらしい。

今日は「大寒」だが、寒さの峠は過ぎたような気がする。

ペンション風の朝食を食べる。食後は、すぐにフルート練習をする。音出し、「毎日の練習」NO2、NO7、NO4。各々のパターンを変えながら吹く。これは、昨日のレッスン時に先生から教わったやり方だ。次にアルテ17課NO2をやる。テンポ、リズム感を大切にする。次は18課の変え指練習を何度かやる。スムーズさが、大事だ。

後は、バッハポロネーズ、1033をやる。

今日は11時から尾白の湯に行く。一日ゆっくり温泉に浸かてみたいと思っていたので今日、やってみることにした。

白州道の駅に着いたのは12時。そこで白州うどんを注文して昼ご飯にする。道の駅で買ったおこわ、海苔巻を一緒に食べる。


食後、尾白の湯に車を置いて、ウォーキングに出た。1キロの散歩コースは、樹林帯の中だ。

その後、付近を歩く。風が強く、歩きにくいが、北に真っ直ぐな「ベルガ通り」を歩くと、遠く向こうに金峰山と瑞牆山が見える。

1時間歩き終わったのは、2時を少し回っていた。尾白の湯館内に入る。ここは別荘居住者には容赦しない。700円だ。それから、5時過ぎくらいまで自由時間にして、温泉に浸かるなり、休憩するなり好きなことをしようということになった。

平日の午後に温泉に入ると、来ている客のほとんどは、まあ、いい歳をしたというか、初老の人だ。それでも、結構な客が来ているので驚いた。皆さん、ひっそりと黙って、湯船に浸かっている。温泉から一旦出る。缶ビールを買い求め、休憩所のテーブルでちびちび飲みながら、本を読む。もちろんアテのスルメは持参だ。4時過ぎから2度目の入浴をする。今度は、サウナに10分ほど入って、汗びっしょりとなり、冷た~い水風呂に入る。続いて熱い湯に浸かると身体のあらゆる血管がピリピリと広がって行くの感じる。再度水風呂に入り、熱い湯に浸かる。これがなんともいえないほど気持ちがいい。
後は、露天風呂に浸かって温泉を出る。また、ビールを飲みながら本を読んでいると妻が温泉から出てきて、帰ることになった。

アダージョの森につくと、紅い満月が丁度東の空に上がってきたところだった。


夕食は、焼き塩鯖と、朝から薪ストーブで炊いてきたおでんだ。おでんがまだ、少し浅いか。まあ、温泉が帰りの酒のあてにはこれで十分だった。

 


2011「趣味悠々」始動

2011-01-19 | 趣味

今朝も、南アルプスの朝焼けが美しい。風もほとんどない。
外気温マイナス7度、室温10度。湿度は16%と低くカラカラだ。

薪ストーブに火を入れ、コーヒーをすすりながら、「新聞」を読む。

天声人語から

~〈先生がニコっとして言う「がんばるな」私の中で「がんばれ」になる〉と北海道の高3の女生徒久島紗貴さん。東京の高1女子河合光葉さんは〈「頑張って」背中に掛かるその言葉時に重荷に時に翼に〉とうたう。今年も東洋大学から「現代学生百人一首」が届いた。

~入選した100首のテーマは様々だが、家族を詠んだ作も多い。〈そばをうつ父の姿を眺めてる母の視線はどこかあたたか〉高2、中山芙美。〈「アレ取って」以心伝心「はい、どうぞ」25年の夫婦の絆〉高3、澤田知里。

~喜びを分かち合える幸せがある。〈泣きながら内定決まり一番に電話したのは大切な祖母〉高3、猪尾梓。小学生の部に〈おじいちゃんあんまりゆだんしていると王手しちゃうよまったなしだよ〉2年、藤原祐奈。冬の日だまりのような、暖かさ。

私も、そろそろ、孫と将棋をやってみたいものだ。

朝食後、直ぐにフルートを練習する。今日は、今年最初のフルートレッスン日なので、それに備えなければならない。まず、音出し、「毎日の練習」NO2、NO7、NO4をやる。NO2の短調の音階が、慣れていないので、なかなかスムーズに指が回らない。次は、昨年末からやってきたアルテ17課のNO2ボレロ。音の流れがぎくしゃくしているのが気にかかる。NO18のファ♯の変え指の練習曲もやっておく。

その後、暖かくなってきたので、ウォーキングに出る。今日は川を渡るコースに行こう。裏の東側に小川があり、それに沿って下りていくと、小さな橋がある。それを渡ると、元にところに戻ってきた。家まで帰ると、ぴったり1時間のコースだった。雪の八ヶ岳が美しい。


帰ってきて、昨日伐採した丸太を薪を置き場に運ぶと、昼前になった。昼食を簡単に済ませて、再度、フルートを吹く。

1時になったので、家を出る。まずは妻を陶芸工房へ送っていく。その後、私はフルートのレッスン教室がある明野へ行く。正面に富士山が実に堂々と立ち上がっているのを見ながらのドライブは気持ちがいい。

レッスンは、「毎日の練習」NO2から始まった。なかなかうまくできないので、テンポを落としてゆっくりやるように、との指示。特に指が回らないところは、さらにテンポを落とし、指が覚えたらテンポを元に戻してやる。

ボレロは、一度さらっと流した。16分音符が流れるのとリズムにメリハリがないのが問題だ。先生と二重奏をしたが、音が合わないところが何箇所かあったので、次回までにやっておくことになった。
NO18の変え指練習も、音の流れがスムーズでは無いので、テンポをとしてやっておくことになった。

その後、高根町図書館へ行き、借りていた本を返す。次に陶芸工房へ行くと、妻の新たの作品ができていた。スープ用の椀とのことだが、小料理を入れたり、何にでも使えそうだ。

その後、再度、妻の本を返しに図書館へ。一度の16冊も借りれるというのがうれしい。図書館を出ると、東の空、金峰山に美しい満月が出てきていた。「オギノ」で食材を買い、家に帰る。月明かりで付近は明るい。

今日の夕食は、中華で行こう。今日はあんかけソバとスープ餃子。あんかけソバを先日ミナミの「蓬莱」で食べた広東風にしようと思ったのがいけなかった。食べてみると、どうも味が薄くなってしまった。水溶きカタクリを入れる前の味は濃いめに仕上げておかねばならない。

スープ餃子は、寒い晩には最適だった。次回は、水餃子に挑戦しようか。


今年最初の樹木の伐採

2011-01-18 | ガーデニング

今日も素晴らしい快晴だ。外気温9度、室温10度、湿度20%。南アルプスが朝焼けに浮かんでいる。あたりの雪はほとんど消えてしまった。

薪ストーブで部屋を暖める。ファンヒーターは音がどうもしっくりこない。

「新聞」に目を通す。

第144回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞に朝吹真理子(あさぶき・まりこ)さん(26)の「きことわ」(新潮9月号)と西村賢太(にしむら・けんた)さん(43)の「苦役列車」(新潮12月号)、直木賞に木内昇(きうち・のぼり)さん(43)の「漂砂(ひょうさ)のうたう」(集英社)と道尾秀介(みちお・しゅうすけ)さん(35)の「月と蟹(かに)」(文芸春秋)が選ばれた。副賞は各100万円。授賞式は2月中旬に東京都内で開かれる。

ともにダブル受賞となった。

次は、97歳になる音楽批評家、吉田秀和さん「永遠の故郷」完結の話。
    
 音楽評論家、吉田秀和さんの自伝的エッセー『永遠の故郷』(集英社)全4巻が完結した。ベートーベンやシューベルトら大芸術家が紡いだ愛すべき歌たちに、自らの戦争体験や恋の思い出などを重ね、大胆かつ柔軟な筆で描き下ろした。人生の集大成であると同時に、現代における「批評のかたち」を今なお模索する97歳の挑戦の証しでもある。 音楽を書くという行為に、自分という存在をもっと投影していい――。吉田さんはいま、そう感じるという。
 「自分を消し、対象を客観的に書くのも大切だけど、好き嫌いを含め、『己』と音楽を大胆に結びつける評論がもっとあっていいんじゃないかな」
 現代音楽の作曲家や演奏家たちと、音楽が生まれる現場で密に接してきた経験が礎になっている。
「僕自身が音楽と関わって、どんな人生を生きてきたか。それを書くことで、芸術というものと僕たちが生きるということはつながっている、と伝えたかった」 。 「夜」「薄明」「真昼」「夕映(ゆうばえ)」の4部構成にすることは最初から決めていた。圧巻は、「夕映」を締めくくる「菩提樹(ぼだいじゅ)」だ。シューベルトの晩年の連作歌曲「冬の旅」からの一曲。「泉に添いて 茂る菩提樹」の歌詞で、日本でもなじみが深い。穏やかなホ長調の旋律で始まるが、憩うほどに世の不条理を思い出し、激しく苦悶(くもん)するかのように音楽はうねり出す。しかし最後は再び温かなホ長調に。作曲者自身が「それでも人生は美しかった」と、ほほえみながらこの世に別れを告げているかのような珠玉の小品だ。  この「菩提樹」を吉田さんは、自らの戦争体験や、若いころに感化されたトーマス・マンの「魔の山」などと重ね合わせ、対位法を思わせる自在な筆致で縦横に描いていく。  「魔の山」の主人公ハンス・カストルプは、戦場で屍(しかばね)を踏みつけて歩きながら「菩提樹」を歌い続ける。「生と死は戦友仲間のようなものだ」と吉田さんは思う。その普遍の響きは、自身が幼いころに母親と歌ったフォスターの曲「金髪のジェニー」と深いところでつながってゆく。
 「『菩提樹』は、もはやドイツの歌なんかじゃない、誰の歌でもない。僕たち人類、みんなの歌なんだ」

朝食は、簡単に済ます。余りに山がきれいなので、写真撮影に出る。南アルプスも八ヶ岳もくっきりと美しい。

部屋に帰ってきてから、フルートの練習をする。音出し、「毎日の練習」はNO2をすることにした。続いてNO7、NO4をやる。
11時からは、ウォーキングに出よう。久しぶりに清泉寮に行ってみる。ほとんど雪は融けているが、富士山が美しい。

清泉寮の新館を見てから、トレイルAまで歩く。さらさらの雪の歩き心地がいい。

車のガソリンを満タンにして灯油3缶とチェーンソー用のガソリン5Lを買う。ガソリンの値段が一挙に132円まで跳ね上がったのが痛い。

昼からは、庭に出て、北側のシラカバの生育を阻んでいるコナラを伐採することにする。ユウに10メートル以上はある木なので、どさっと倒れた。問題はそれからだ。30センチに丸太カットしていくのが、なかなか面倒なのだ。下手をすると直ぐにチェーンソーが木に挟まって抜けなくなってしまう。すると、倒した樹木を持ち上げてその下に丸太を入れこむのだが、樹木がものすごく重いので、持ち上げるのに一苦労だ。
結局、丸太カットで今日の作業を終了した。明日は丸太を薪置き場に運び、枝を30センチにカットする作業が残っている。

夕方になり部屋に入る。再度、フルートを吹く。バッハの1033、ポロネーズを吹く。

夕食は、コロッケとポトフだ。薪ストーブで炊いたポトフは、じっくりと野菜のうまみが溶け込んで美味しかった。それに揚げたてのコロッケに、「特製ソース」をかけて食べる。ホクホクだった。



八ヶ岳生活再開

2011-01-17 | 日記

今日はいい天気になった。付近の雪はほとんど融けて、青空が広がって美しい。
外気温マイナス14度室温10湿度20%。

まずは、薪ストーブのガラスを磨き、火を入れる。たきぎはあっという間に燃えて心も暖かくなる。灯油ファンヒーターも点けよう。バッハのフルートソナタをかけ、コーヒーをすすりながら「新聞」に目を通す。

天声人語から

~震災翌年の秋、神戸で催した読者との集いを思い出す。出演してくれた地元の川柳作家、故時実新子(ときざね・しんこ)さんは、あの朝、机を亀のように背負って絞り出した一句を改めて詠んだ。〈平成七年一月十七日 裂ける〉すさまじい体験ほど伝えるのが難しい。「裂けた心」は、たやすく字や声になるものではなかろう。
片や震災を知らぬ世代の先頭はもう高校生だ。景色や住人は移ろい、あの惨状と、整然たる支え合いを語り継ぐ意思が、年を追って大切になる。 ~

震災から、16年になる。月日の経つのは本当に早いものだが、震災の生々しさは忘れることができない。

朝食は簡単に済ます。


その後、フルート練習だ。音出し、「毎日の練習」NO1、NO7、NO4を丁寧にやる。
次はアルテ17課、18課のファ♯変え指練習までやる。次は、バッハ1033、及びポロネーズをやる。

11時になったので、練習をやめ、ウォーキングに出る。今日もいい天気だが、さすがに冷え込んでいる。防寒対策をしっかりして歩き出す。昨日とは反対回りだ。南アルプスが雲に隠れている。12時過ぎに家に帰ってきた。1時間15分ほど歩いた。

昼食は、昨夜のすき焼きの残りを使って牛丼とする。

午後は、ネットや読書などをする。寒くなる前にたきぎを拾いに出る。寒いが、森の中を登ったり下ったりしていると暖かくなってきた。たっぷりのたきぎが集まったので作業を終える。

その後、夕食の準備をしよう。今夜のメニューはパエリアだ。まず、米を洗って水を切っておく。イカをさばき、アサリを塩洗い、エビの背ワタを取る。ニンニク、タマネギのみじん切り、ピーマンを切ると、事前準備は終わりだ。今回は、パエリアの出汁を使うことにした。

まずは魚介類に火を通して取りだす。。ニンニクとタマネギのみじん切りをオリーブオイルで炒める。次に米を軽く炒め、パエリアの出汁を入れる。

沸騰したら、弱火にして蓋をする。20分ほど炊く。その後、魚介類を入れて再度弱火で煮ると出来上がりだ。

パエリア鍋を薪ストーブで温めておいて、それにパエリアを盛り付ける。これで出来上がりだ。赤ワインとの相性は抜群だった。初めてのパエリアだったが、次は専用出汁を使わずに作ってみようかな。