汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 浅ましい時代に

2009年12月02日 | 初期中期の詩
心に囚われた哀れな静寂よ
四隅に彩られた祭壇に枯れている
賎しい花の亡骸よ
夜毎泣きに暮れた甘受に溢れた悲しみに
涙は己の苛む精神に躍動を呼び掛け
天に差し迎えられた憤りを
あなたの幻想に眩まされて
答えはまだ見出せないでいる

苦しみは別つ心の徒労を呼び
浪費に絶えず無意味な価値を見出す者
社会の混濁に吐息は殺されて
華奢な身体に刻印される
無数の泡のような偏見の刻印は
生の循環を無残にも断ち切り
聖なる悪魔の崇拝に心を奪われ

折れ曲がった茎に滴るのは
人々の亡骸から溢れだした幾万もの血の滴
時は凄惨に円らな未来の幻想を巻き起こし

暴力の連鎖は気づかぬうちに
人々の心の中に浸透している

悲しき事実の矛先は
いつの未来の幸せに結びつくのだろうか
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