時の流れに惑わされ
別つ歴史の漂泊としたさざ波に揺られ
凄惨な雨に濡れ、重く爛れた瞳の中で
傷を負った心が涙に暮れている
晩秋に散っていく儚き夢の花弁は
夕暮れにまどろむ哀しみの鳥の鳴き声に似て
憂愁が蟠る静寂に、一筋の光をもたらし
傷つき、疲れた大国の破廉恥な運命を
一体誰が癒してくれよう
紅は覚束ない生命の一端に
液体の染みのような華やかさを植え付ける
欲望に振り回された屈辱
川の流れのような途方もない逡巡に
全てを見た瞳は、更なる哀しみへと辿り着く
赦しを請うにも、乾涸びた身体ではどうにもならない
犯してしまった罪の凌辱に
潤んだ瞳はいつまでも
遠い追憶の幻影を見つめ続けている
----------------------------------------
爛れた→ただれた
花弁→はなびら
蟠る→わだかまる
別つ歴史の漂泊としたさざ波に揺られ
凄惨な雨に濡れ、重く爛れた瞳の中で
傷を負った心が涙に暮れている
晩秋に散っていく儚き夢の花弁は
夕暮れにまどろむ哀しみの鳥の鳴き声に似て
憂愁が蟠る静寂に、一筋の光をもたらし
傷つき、疲れた大国の破廉恥な運命を
一体誰が癒してくれよう
紅は覚束ない生命の一端に
液体の染みのような華やかさを植え付ける
欲望に振り回された屈辱
川の流れのような途方もない逡巡に
全てを見た瞳は、更なる哀しみへと辿り着く
赦しを請うにも、乾涸びた身体ではどうにもならない
犯してしまった罪の凌辱に
潤んだ瞳はいつまでも
遠い追憶の幻影を見つめ続けている
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爛れた→ただれた
花弁→はなびら
蟠る→わだかまる