汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 雪の夜に

2009年12月03日 | 初期中期の詩
寒さに凍てついた指を
あなたに頬に絡ませて
私は眼を伏せて沈黙する
まるで孤独な深淵に沈み込むように
あなたと二人、雪の幻想に照らされて
深く、まどろんだ闇のさざ波に揺れている

細く陰った月の孤独
寒さはあなたの生命の灯に
小癪な悪戯をけしかける

夢のまた夢の続き
夢幻に眩まされた儚い希望の逡巡
抱き締める程に温かくなる
あなたの体温に、私は安楽を感じている
夜闇は吹きすさぶ風に煽られて
今は姿無き幻想に縋り付いている
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