汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 憂いの言葉

2009年12月30日 | 初期中期の詩
世の光に折れ曲がった信念は
涙を呑んだ欲望の切れ端に佇んでいる

この上なく幸せな現の幻影を
息を呑むほどの凄惨な輪廻の退廃に
移し鏡のように照らされた自我の廃れた身体を
弄りながら、唐突に風に吹かれて
その萎びた思想はまた一つ廃れていくのだろう

混沌とした躍動は、一体どこに源流を持つのか
世の習いに涙したならず者は
いつの世で温かみに触れるのだろうか

慈しみの幻想の中で
不均衡な世界の悲しみは音も無しに木霊していて
今日も精神の慰めの言葉を探して
彷徨う屍は腐臭を放しながら明日の詩を唄っている

太陽の目覚めが今も朦朧と
大地の亡霊達を照らし続けている
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