汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 墜落

2009年12月19日 | 初期中期の詩
見つめ合う瞳の妖艶さも
冬の季節にまどろむ小癪な追憶に揺られて
手を取り合い犇く愛情に意識は朧になりながら
止めどない逡巡に、あなたの色気は
突き抜けるような快楽に悶えながら
駆け巡る北風にも似て
私は何処までもあなたに溺れ、窒息していく

蝋燭の焔が揺れる
小さな部屋の中で
互いに馴れ初め合った面持ちに揺られ
つまらない憤りに辟易した困惑した表情を見せて
寒さに縮こまる身体に
欲望に膨れ上がる情欲に振り回され
繰り返される罪の計らいに
今夜も狂気の深淵へ墜落していく

乱れる髪の妖艶さ
汗が溢れて濡れた身体の艶美の艶めきに
自我は音を立てて崩壊していき
最後に残るのは
枯れた木の枝のような滑稽な美の墜落

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犇く→ひしめく
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