汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 青い花

2009年12月28日 | 初期中期の詩
青い花に彩られた
憂愁は今も月明かりの中で
細やかな踊りに耽るあなたの面影を見つめている
湿潤した追憶の痛みは
覚束ない意識の波間で彷徨い
快楽の後の余韻のような
つまびやかな旋律に震えた心は
あなたの柔肌に包み込まれるような夢心地に
小さく怯える瞳に涙は滴る

朦朧とした賭場の慈しみの感情は
煌びやかな星屑に蠢く大気の扇動のように
愛撫の後の寂しさに震えている

海原に犇く憂鬱の調べ
月に導かれし愚者の悲鳴に想うのは
一途な心の蟠りに、にわかに差す悦びの雫

勾配した道すがらに想い付いた
凄惨な美しみの世界
そして、街に木霊していく哀しみの歌声

---------------------------------------

朦朧→もうろう
犇く→ひしめく
蟠り→わだかまり
コメント