汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 悪夢

2009年12月27日 | 初期中期の詩
雪に眩まされた呟きを探して
幽かな会話の紡ぎ合いの馴れ初めに
厳かな現実の風雨に晒された醜態を恥じ
尊厳な思惑にまどろんでいる
愛の囁きに爪弾きにされた空隙は
心に宿るあなたの紅涙が滴った
あの幻想に煽られて今を見る

露骨な精神の躍動など
覚束ない瑣末な砂漠の上を走るように
臆病に殻を閉ざした貝に似た
あなたの存在に固執した魂の戦慄を
感じずにはいられない

愛の語らいは夜を徹した夢に消え
真空の海原に漂う小瓶は儚き現
夢幻の夜に蹲るのは、愚かな娘の恋文
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