汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 欲望の世界

2009年12月31日 | 初期中期の詩
夢の世界に彷徨う紅
歓びに虚けた私の瀟洒な軌跡は
暮れなずむ憶測に整然と伏していく

所構わず酔狂な戯言を打ち鳴らし
夕暮れの村雨に身体を洗われた
あなたの背中に滴る艶美な憂鬱を
血に飢えた舌先で優しく舐め回す

オリンポスの静寂に泪は
平伏さんばかりの混濁に消えて
露骨な精神論など
孤独な秘蹟にのた打ち回り
全ては虚ろな虚構の中で木霊している

幾度となく愛の戦慄は
混濁液に溶けて行く律動さながら
主旋律に酔い痴れたコンダクターの情欲に勝り
理性に殉じた褥に覆い被さる欲望に
肉体の快楽までも喰い尽すだろう

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瀟洒→しょうしゃ
虚けた→うつけた
褥→しとね
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