汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 悶絶

2010年01月13日 | 初期中期の詩
偽りの中で判然としない挙動だけが
胸の中で哀しみに触れながら木霊し続け
身体に刻み込まれた刻印は
運命に突き付けられた乱立する壁に阻まれて
憂う事も赦されず、突き進む先の楽園に浮かされながら
極地に降り立った少女の虚空を眺めている情景のように
その途方もない先行きに翻弄されながら
偽りのない涙を流している

混沌とした情緒に何か漠然とした
憤りが込み上げて来て、俊敏に移ろいで行く
村雨のように、退けられた憂悶に
蕩けていきそうな狂気の扇動が
この世界の流動に流されている

万物の流転に引き裂かれ、鼓動はいつしか
聞こえない時計の鐘のように鎮まるのだろう
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