汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 愛の嗜好

2010年01月18日 | 初期中期の詩
艶やかな眼差しに包まれて
あなたの瞳に縛られ、鼓動の速まりに焦燥する私
何もかもが憂鬱な心拍に揺られ
灯のような拙い時間の流れが
あなたとの交わりの昂揚の兆しを
浅はかにも揺れる心情の倦怠な抑揚した動揺に
あなたの瀟洒な身体だけが、偽りの無い真実であった

口づけの最中に走る恐怖にも似た戦慄を感じて
私は躊躇いがちに、あなたの華奢な背中に廻る
腕をより一層と力を込めて締め上げ
呻くあなたの細い声色に
私は更なる愉悦の苦しみに心を忍ばせる

激しく揺り動く苦しみが生んだ快楽の挙動
あなたとの愛撫の苦しみが導く、愉悦の世界の律動が
私を孤独な嗜好を忘れた
悦びに喘ぐ道化の花道へと導いていく
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