汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 孤独

2010年01月20日 | 初期中期の詩
幻想に眩まされた甘い幻惑の世界に
まどろんだ瞳が厭らしく憂鬱に
掴んでは離さない悪魔のような魅惑に耽りながら
宵の時雨に沸々と音を立てて迫り来る
恐怖の存在を感じずにはいられない

躁鬱とした情緒の狂乱とした世界の動向は
無花果の香りに乗せた、甘い妖艶に包まれた
確かなものに惑わされ、窮屈に蔑まれた
人間の卑怯な雄叫びに翻弄され
闇に苛まれた真実の言霊を探して
狂喜と踊り上がる愚民共の共感がほしくて
燦爛とした麻薬の官能的な酔いに頼って
満ち溢れた欲望の悲しみを
狂々とした能面に取り憑いた因縁に踊らされて
裁きを受けた死刑囚の安らかな微笑みを見るように
当てどない乱舞の駆逐、苦虫を磨り潰したかのような
嗚咽の衝動に駆られ、どうしようもなく彷徨う遥か彼方の
陰影には、まだ見えない明日の風が吹いているのだろう


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燦爛→さんらん
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