汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 雨

2010年01月22日 | 初期中期の詩
雨粒が乱れ落ち
幽かな振動に怯んでいる小動物達は
覚束ない哀惜のまどろみを感じ
震える瞳に映されるのは
眼前にたゆたいながら散って行く
惨劇の後の轍

蒼穹を眺める事が、
また夢の儚い哀しみに消えていき
想いに侍らせた判然としない
逡巡は、混乱した情緒の中で木霊し続ける

雨粒が頬に当たる時
忽然と舞い上がる感情の高鳴りを
海風に吹かれるハンカチのように侘しく
そよ風に吹かれる花のように儚く
散って行く哀しみに心は苛まれて
空回りしていく鎖に身体は翻弄されて
罪は廻りくどい暴風に彷徨うのだろう

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哀惜→あいせき
怯んでいる→ひるんでいる
蒼穹→そうきゅう
忽然→こつぜん
侘しく→わびしく
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