「夢」
さり気無い一瞬の出来事が
未来の豊かな世界の最初の一歩になる
触れ合いを求めた時の鼓動の高鳴りが
あなたという存在の愛らしさに
蕩けそうな夢心地の奥底まで
私を連れて行ってくれる
恋に恋をしようとした
二人の空隙に横たわる甘い罠を潜り抜け
より辛辣になった淡い二人の物語に
今はとりとめのない感情の嵐だけが
いやらしく吹き荒れている
瞳を放さずにいたのは互いに欠落した
情緒を限りなく補っていくため
露骨な愛情に戸惑う
君の赤くなった頬を見ている私
歓びは束の間の夢の誘いに揺れていて
気づけば儚いあなたの面影を追いかけていた