汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 理性の従僕

2010年01月31日 | 初期中期の詩
理由が生んだ悲壮な佇まいさえ
原因に帰する希望に見え隠れする
狂気の狭間に漂う貪婪な亡者の溜息は
凍えそうな逡巡に太刀打ち出来ず
乱舞に舞う蝶の儚い一生のように
冷徹な時間の流れに逆らう事の信念の内に
轟く様な絶叫の混乱が渦巻いている

さり気無い言葉の裏には
覚束ない憤りが潜んでいる
理の途の只中で、苦痛の表情に歪めた
哀れな抒情詩人に曰く
悦びに飢えた猛禽共に狙われた少女は
恐怖の内を彷徨いながら
その虎視眈々と狙いを付けてくる
尖鋭な眼から逃れようと、もがき続けている

理想郷を求めて出発した筈が
当てどない悔悛の牢獄を抜け出す事に必死になり
見つめた空の色さえ朧に見えなくなり
盲者の行進に律させられは、涙に暮れている日々
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