汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 明日の神話

2011年05月07日 | 初期中期の詩
何も変えられないとあなたは嘆いている
はしたない言葉で罵倒している あなたには居場所がない
振りかざしているナイフには血が滴っている
思惑が狂気に変わる時 全てが動き始める

あなたはいつの間にか大人になることを拒んでいた
あなたの肩にかかっていた悲しみは 海を越えて
異国の地において花を咲かせる

何ものかが蠢いている
気配を察し鋭敏になる神経細胞が 未来を予言して
絶望に浸っている
殺戮は何重にも重なり合う まるで言葉を探すように
相言葉はいつでもあなたを求めている
記憶の淵には あなたが想い描いていた
未来の絵画が 綻びを見せている
嘆き悲しむ事も出来ずに 音のしない個室にて
あなたはいつまでも明日を想う瞑想を繰り広げている
過ちは滞ることを知らず 幾重にも重ねられた
罪が人を支配する時 あなたはその瞳で何を見るのだろうか

まるで雪が深々とその量を増すように
世界を動かす悲しみの連鎖は あなたを更に陥れる
欲望が人の心を無尽に陥れ 幽かな希望でさえも
都合の良い解釈でなぎ倒されてしまう
あなたが見ていた世界は 崩壊寸前の星の姿
生き残りをかけた弱肉強食の世界の末端で
あなたは今日も明日を想うことを止めはしない
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みやすけの詩 涙の訳

2011年05月04日 | 初期中期の詩
人が流した涙 でも温度は伝わらない
何かを成し遂げた時だけ 人は人になれる
ただ人が何かになれた時にだけ 悲しくも
人は人と認められる

命が光合成の中で培う養分は
広く知れ渡った自然という未知に沁み渡って行く
苦しみは何時しか 遠い異国の歌になり
花の香しき未来の途を開け放つ

この大きな星に生まれた生命は
一つの小さな希望を見つめている
揺れる港の景色が 男の大きな背中に映えている
水面に映る魚の群れが 時間の中を泳いで行く

この部屋を出れば何か起こるだろうか
今まで見えなかった未来の風を感じられたらいいけれど
未だ見えない不安の波が この心を襲う
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みやすけの唄 哀切の海 ~彼女の憂鬱~

2011年05月02日 | 初期中期の詩
道の向こう側には 萎える薔薇の花
癒えない傷を抱えながら 声に出した罪の重さ

焦がれ行く気持ち あなたは俯(うつむ)いたまま
生きて帰れない 私は今でもあなたが好きだから

汚れてしまった 私を溺れさせて
あなたは振り向いてくれなかった 私は淋しくて
胸の飾りをあなたにあげる これ以上待たせないで

錆(さ)び付いた感情は あなたのせいだから
私の大切な詩(うた)を あなたに聴かせてあげる

今夜が峠だと 神はそう微笑みながら
私を見下す あなたの愛に生きる資格がほしい

凍てついた手に 歓喜は湧き起る
あなたは私の顔さえ見ず 通り過ぎて行く
情熱を交わす事もなく 冷める心が憎い

錆び付いた感情は あなたのせいだから
私の大切な詩を あなたに聴かせてあげる

汚れてしまった 私を溺れさせて
あなたは振り向いてくれなかった 私は淋しくて

涙の枯れた後の この寂しさ 忘れない
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みやすけの詩 寂寞の空

2011年05月01日 | 初期中期の詩
叶わない夢の方が沢山あるに違いない
遠くの方で揺れている未来は決して満たされていない
人は遠くを見渡せる事によって孤独になる
自分が小さな奇跡だと思う前に 儚い現実の方が
心にはしっくりと馴染んで行くから

なぜあなたは淋しさを語らないのだろう
決して拡がらない未来は 温かな風に揺られ
いつか来る春の息吹を待っている

無理して泣こうとしても 却って怒りは湧き立つ
孤独に耐えられない夜だけでも 幻想に浸っていたいから
それでも あなたはまた明日を目指している

周りには幾つもの壁が あなたを取り囲む
今あなたの唇から出ようとしている言葉は
掛け替えのない真実の心
失くしてしまったモノは二度と取り戻せないことを
あなた自身がよく知っているはずだから
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みやすけの唄 深海 ~あなたの声~

2011年05月01日 | 歌詞
光が生まれる 時は移り変わる
いくつ想えば この小さな胸の高鳴り
潜む鬱屈を払い除けて

あるがままを受け入れること
海の中は思ったよりも 深閑としていて

そっと袖を引くあなたが 遠くの空に消えてしまう
その苦痛から辛うじて逃れた 僕は深海の使者

過ちを犯してしいた 冷めた視線の向こうには
未だ解き明かせない秘密が 僕を虜にしている

光は戸惑う 射す場所さえないのに
凍る視線を 投げ掛けるあなたの瞳
痛ましい傷痕が疼(うず)く

眩(まぶ)しい海の上で眠る
苦しみ泣くあなたの横で 僕は呼吸している

そっと袖を引くあなたが 遠くの空に消えてしまう
その苦痛から辛うじて逃れた 僕は深海の使者

どれだけあなたの不幸を見ればいいの?
呼びかけても埋もれて行く 心が怖い

そっと袖を引くあなたが 遠くの空に消えてしまう
その苦痛から辛うじて逃れた 僕は深海の使者

この想いは 終わることなく
流れ着いた流木は 今に命を咲かせる
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