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電気エネルギーで生きる微生物が初めて特定される

2015-10-30 | 科学・技術
 一部の生物は、生命の維持に必要な栄養分を自ら合成する。二酸化炭素から栄養分を作り出す生物は、光合成か化学合成のどちらかを用いていると考えられてきた。光合成:植物は、太陽光をエネルギーとして二酸化炭素からデンプンを合成する。化学合成:太陽光が届かない環境では、化学合成生物と呼ばれる水素や硫黄などの化学物質のエネルギーを利用する生物が存在する。
 今回の電気エネルギーで生きる微生物の特定は、生物の第3のエネルギー利用法が見つかったことになる。これにより、「光が届かず、利用できる化学物質もない場所で、新たな生物圏が存在する可能性を示す」と話している(理研の中村龍平チームリーダー)。
 理化学研究所環境資源科学研究センター生体機能触媒研究チームの中村龍平チームリーダー、石居拓己研修生(研究当時)、東京大学大学院工学系研究科の橋本和仁教授らの共同研究チームは、電気エネルギーを直接利用して生きる微生物を初めて特定し、その代謝反応の検出に成功した(9月25日発表)。
 共同研究チームは、太陽光が届かない深海熱水環境に電気を非常によく通す岩石の存在を見出し、この電気を流す岩石が触媒となり、海底下から噴き出る熱水が岩石と接触することで電流が生じることを発見した。これより、海底に生息する生物の一部は光と化学物質に代わる第3のエネルギーとして電気を利用して生きているのではないかという仮説により研究を実施した。
 深海海底の噴出孔周辺にすむ「鉄酸化細菌の一種(Acidithiobacillus ferrooxidans)」に着目した。ガラス電極の上に置いて0.3ボルトの電圧をかけ、二酸化炭素や水、アンモニアなどを加えて観察したところ、8日間で菌の数が2割増え、有機物を合成する能力を持つことを突き止めた。この細菌は化学合成も可能ながら、体内で0.3V程度の小さな電位差を1V以上にまで電圧を高めて微弱な電気エネルギーを活用する仕組みを持ち、研究チームは「電気合成」をしていると結論した。

 今日も天気は晴れ~曇り。日毎に少しづつだが朝晩の冷え込みを感じる。晩秋になって来た・・紅葉・黄葉の節となる。
 歩道からお店までのアスファルト駐車場で、”ヤナギハナガサ:柳花笠”の花が咲いている。細く長い茎が枝分かれし、その先に小さなピンクの5弁花が集合し、球状となっている。ちょっと背が高い(1m位)ので目立つ花だ。
 名(ヤナギハナガサ:柳花笠)は、集合花が花笠の様で、葉が柳のように細いことから花名が付けられた。別名で”三尺バーベナ”と呼ばれる。
 ヤナギハナガサ(柳花笠)
 別名:サンジャクバーベナ(三尺バーベナ)
    バーベナ・ボナリエンシス(学名から)
 学名:Verbena bonariensis
 クマツヅラ科クマツヅラ属
 多年草
 原産地は南アメリカ
 開花時期は6月~10月
 花色はピンク、紫