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ノーベル賞化学賞はトマス氏ら3名に、DNA修復機構の発見で

2015-10-08 | 学問
 スウェーデンの王立科学アカデミーは、本年(2015年)のノーベル化学賞を次の3名に授与すると発表した(10月7日)。
 Tomas Lindahl(トマス・リンダール)氏(77)
   英フランシス・クリック研究所、名誉グループリーダー
 Paul Modrich(ポール・モドリッチ)氏(69)
   米デューク大学、教授
 Aziz Scancar(アジズ・サンジャル)氏(69)
   米ノースカロライナ大学、教授
 授賞理由は、「DNA修復のメカニズム研究」の業績評価。
 生物の遺伝情報DNAは、さまざまな刺激(代謝活動や環境要因で)で絶えず損傷しており、1日1細胞あたり最大50万回程度発生すると言う。損傷したままではDNAをもとにたんぱく質を正常に作れなくなり、異常な細胞やたんぱく質が体内に増えて病気になってしまう。しかし、生物には多様な遺伝子の修復機能を持っており、その修復機構を3名がさきがけとなって解明が進んだ。

 空は晴れ、筋雲が見える。風がとても強い、色々な音が聞こえて来る。
 早朝の散歩で空を見たらお月さんが見えた・・残月。柿の実が黄色くなってきたのも見えた。柿の黄色に秋の深まりを感じる。
 柿は縄文・弥生時代の遺跡から種が出土するほど古い時代から愛された果物。現在でも変わらず愛され、店頭に甘柿が並びだした。因みに、甘柿は渋柿の突然変異種と考えられており、鎌倉時代の建保2年(1214年)に神奈川県川崎市の王禅寺の山中での自生を偶然発見され、これが日本初の甘柿とされている。
 名(カキ)の由来は、秋に赤くなる葉と黄色になる果実で、あかき(赤黄)→かきとの転訛説がある。
 カキノキ(柿の木)
 学名:Diospyros kaki
   柿は日本原産の果物と言われる
 カキノキ科カキノキ属
 落葉樹
 雌雄同株、雄花と雌花が別々に咲く
 開花期間は5月~6月
 花は白黄色で目立たない
 果実(柿)は秋に橙色に熟す
 柿の品種は千種を超える程に多く、渋柿と甘柿に大別される


ノーベル賞:物理学賞、梶田隆章氏ら2名に

2015-10-07 | 学問
 ノーベル賞:生理学医学賞に続いて物理学賞でも日本人が受賞した。
 スウェーデン王立科学アカデミーは、本年(2015年)のノーベル物理学賞を、「素粒子・ニュートリノに質量がある」ことを突き止めた東京大学宇宙線研究所の梶田隆章所長(56)と、カナダ・クイーンズ大学のアーサー・マクドナルド名誉教授(72)の2名に贈ると発表した(10月6日)。
 日本人の物理学賞受賞は、昨年の赤崎勇・天野浩・中村修二の3氏に次ぐ2年連続で、11人目。ノーベル賞受賞者は、24人目(米国籍を含む)となる。
 授賞理由は「ニュートリノが質量を持つことを示すニュートリノ振動の発見」。
 素粒子物理学の土台となる標準理論では、ニュートリノは質量を持たないとされている。梶田氏らは、素粒子観測装置「カミオカンデ」で、大気中で発生するニュートリノを観測し、「ミュー型」のニュートリノが、「タウ型」に変身している兆候を発見した。この現象を「ニュートリノ振動」と呼び、ニュートリノが質量を持つことを示す証拠となる。これは、標準理論を書き換える歴史的な発見で、物質や宇宙の根源を探る研究に多大な影響を与えた。

 今日も天気は晴れ。気温は、三寒四温ならぬ三温四寒で秋が深まる。
 早朝の散歩で見つけた”ワレモコウ”。細い茎と小指程の暗赤紫色の花を付け、水路の上を塞ぐ様に倒れている。水路の水の青さ、ワレモコウの赤・緑の対比が綺麗・・パチリと写真を。
 花と言ったが花びらは退化しており、暗赤紫色の花に見えるのは小さな萼の集まりである。そのため、花が長く咲いている様に見える。
 名(ワレモコウ)の由来には諸説ある。「われもこうありたい」との思いで付けられたと言う説、茎・葉にある香りから「吾(日本の)木香(お香)」の説、花色が地味な暗赤紫色だけど「吾(われも)亦(また)紅(こう、紅い)」との自己主張説、がある。ワレモコウ(吾亦紅)となったのは江戸中期以降からの呼ばれで、古くは漢名の地楡(ちゆ)が使われたと言う。
 ワレモコウ (吾亦紅、吾木香、割木瓜)
 バラ科ワレモコウ属
 多年生、株分けと種で殖やせる
 開花時期は8月~10月
 茎の先に小さな花が集合した穂を付ける
 穂は短い径2cm程の円筒形で暗紅色


ノーベル賞:生理学医学賞に大村智教授、寄生虫感染症の薬開発

2015-10-06 | 学問
 本年(2015年)もノーベル賞が発表される時期となった。
 スウェーデンのカロリンスカ研究所は、本年(2015年)のノーベル生理学・医学賞を次の3名に贈ると発表した(10月5日)。
 大村智(さとし)北里大特別栄誉教授(80)
 米ドリュー大のウィリアム・キャンベル博士(85)
  受賞理由:寄生虫によって引き起こされる感染症の治療の開発
 中国中医科学院の女性科学者の屠ゆうゆう(と・ゆうゆう)首席研究員(84)
  受賞理由:マラリアの新規治療法に関する発見
 これらについて、ノーベル財団は開発途上国で感染症対策に役立ち、「人類への計り知れない貢献」とたたえた。
 日本人のノーベル賞受賞者は今年の大村智教授を含め、物理学賞10人、化学賞7人、医学生理学賞3人、文学賞2人、平和賞1人の計23名となる。

 今日の天気は晴れ。最高気温20℃、最低気温10℃前後と秋の始まりの気温。風が弱ければ最適な散歩日和。
 散歩道で見つけた”ホトトギス”、蕾が多く、咲き始め。開花期間が長い花なので、終わりの頃には寒さ増しているかな。
 ホトトギス(ホトトギス属)には幾つもの種があり、うち日本では 13種(うち 10種は日本固有種)が確認されていると言う。良く見かけるのは、タイワンホトトギス(台湾杜鵑)らしい。
 名(ホトトギス)の由来は、花弁(はなびら)の斑点が鳥のホトトギスの胸の模様に似ているからと言う。鳥のホトトギスは「不如帰」と書き、植物のホトトギスは「杜鵑草 、杜鵑」と書く。
 ホトトギス(杜鵑草、杜鵑)
 ユリ科ホトトギス属
 夏緑性多年草、雌雄同花
 日本・東アジア原産
 開花時期は8月~11月
 花は径数cm程で、上向きに咲き、花弁は6枚
 花弁の白地に濃紫の斑点が特徴的
 斑の入らない(真っ白)もの、紫色単色・黄色のものなどがある


高齢者が暮らしやすい国、日本は世界8位

2015-10-03 | 社会・経済
 高齢者の生活の質の向上を目指す国際ネットワーク「HelpAge International(ヘルプエイジ・インターナショナル)」は、世界96ヶ国の高齢者の生活環境の調査を行い、高齢者が暮らしやすい国の2015年のランキングを発表した(9月9日)。
 評価対象は4分野(Income security、Health status、Capability、Enabling societies and environment)。日本は世界一の長寿命により、健康分野では1位だった。世界の順位(2015年)では8位で、2013年に10位、2014年に9位であり、順位が上がっている。
 ◆Global rankings(2015)
 1 Switzerland
 2 Norway
 3 Sweden
 4 Germany
 5 Canada
 6 Netherlands
 7 Iceland
 8 日本
 9 United States of America
 10 United Kingdom
 ・
 34 タイ
 52 中国
 60 韓国

 今日は晴れ上がった良い天気。天高くの秋空かな。
 畑には種を撒いた記憶がないが、”フユアオイ”が背高く成長し、花が咲き実が付いている。どうもお隣さんからのこぼれ種と思われる。食用や薬用として古くに中国から渡来したようで、奈良時代から栽培されている。でも見かける”フユアオイ”は栽培種より野生化したものが多い。”フユアオイ”の変種である”オカノリ”が多く栽培される。
 名(フユアオイ:冬葵)の由来は、葉が冬でも枯れない、年中青々としているのでとある。あるいは冬でも花が咲くからと言う。
 フユアオイ(冬葵)
 アオイ科ゼニアオイ属
 一~二年草
 原産地は亜熱帯アジア
 開花時期は4月~10月
 葉腋の基部に小さな花が固まって咲く
 花径1cm程、花弁は5枚、花色は白色で花弁の先端が淡い桃色を帯びる
 葉を茹でて食べられ、野菜として利用される
 日本では変種のオカノリ(陸海苔)が食用として栽培されることが多い
 実は漢方生薬の原料で、冬葵子(トウキシ)という利尿解毒剤に用いられる


前立腺がん、「偽陽性」少ない検査技術の開発

2015-10-02 | 健康・病気
 男性だけにある前立腺(精液の一部を作っている臓器)。その前立腺がんの罹患数(全国推計値)は、約4.7万人で、死亡数は約1.2万人と男性がん死亡全体の約5%を占める。罹患年齢から「前立腺がんは男性高齢者のがん」と言われ、70代では10万人あたり約200人、80歳以上では300人以上になる。私は、男性高齢者であり「前立腺がん」を心配する年齢である。
 新聞記事(9月27日)から
 コニカミノルタは横浜市立大学の山下克子客員教授と共同で、従来より信頼性の高い前立腺がんの検査技術を開発した。現在のPSA(前立腺特異抗原)検査は、がんではなく、高齢者に多い前立腺肥大でも陽性になってしまうことが多いが、新検査法はがんのみを検出しやすい。
 新検査法は、がんになると増える特定の糖鎖が結合したPSAだけを測定することで、偽陽性を減らした。がんがないのに従来のPSA法で陽性と判定された前立腺肥大の31人の血液を検査したところ、22人を陰性と正しく判断した。検査の感度はPSA法と同じ。がんの9割を発見できる、と言う。
 ◆PSA(前立腺特異抗原)検査
 前立腺特異抗原(PSA:英Prostatic Specific Antigen)は、前立腺の上皮細胞と尿道の周囲の腺から特異的に作られて分泌される糖タンパクの一種。
 前立腺組織が壊れていなければ血液中に漏れ出ることは少なく、通常は血液検査で測定しても低い値(正常:0~4ng/ml)となる。しかし、炎症やがん(前立腺癌)になると細胞から分泌されたPSAは血中に漏れやすくなり、進行につれて血液中のPSA濃度は高くなる。このように、良性の前立腺肥大症や前立腺に炎症を起こした場合でもPSAは高くなるため、PSAが高い=前立腺癌とは限らない。

 天気は晴れ。北海道に居座っている爆弾低気圧の影響でとても風が強い。
 玄関前に植えられている”ローズマリー”に淡青紫色の花が咲いている。”ローズマリー”は、匍匐(ほふく)性種と立ち性種に大別でき、この鉢植えは匍匐(ほふく)性種(品種名は分からない)。
 ローズマリーはシソ科の常緑性低木で、瑞々しい細長い葉が特徴である。葉には芳香がある。消臭効果や抗菌作用などもあるので生葉・乾燥葉とも香辛料などとして用いられ、料理では肉の匂い消しなどに使われる。
 ローズマリー(Rosemary)
 別名:迷迭香(まんねんろう)
 シソ科ロスマリヌス属
 常緑性低木
 原産地は地中海沿岸
 花は年に数度咲くので何時も咲いている感がある
 花は1cm程の大きさで、枝の先端に付く
 ポピュラーな花色は青紫色だが、濃紫・ピンク・白などがある


世界大学ランキングで、京都大学38位、東京大学39位

2015-10-01 | 学問
世界の大学を色々な角度から評価する機関がある。英国の大学評価機関「Quacquarelli Symonds(クアクアレリ・シモンズ)」が、最新の世界大学ランキングを発表した(9月29日)。
 世界大学ランキングは、6項目ごとに評価点を算出し、これを合計した総合得点でランク付けする。評価点は、1位のマサチューセッツ工科大学(MIT)を100点としている。6項目は、Academic Reputation、Employer Reputation、Faculty Student、International Faculty、International Students、Citations per Faculty。
 ◆世界大学ランキング(2015年、クアクアレリ・シモンズによる)
 順位 大学名   国・地域
 1 マサチューセッツ工科大学(MIT)  米国
 2 ハーバード大学 米国 USA
 3 ケンブリッジ大学 英国
 3 スタンフォード大学 米国
 5 カリフォルニア工科大学(Caltech) 米国
 6 オックスフォード大学 英国
 7 ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL) 英国
 8 インペリアル・カレッジ・ロンドン 英国
 9 スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ) スイス
 10 シカゴ大学 米国
 ・
 12 シンガポール国立大学(NUS) シンガポール
 13 南洋理工大学(NTU) シンガポール
 19 オーストラリア国立大学 オーストラリア
 25 清華大学 中国
 28 香港科技大学 香港
 30 香港大学 香港
 36 ソウル大学 韓国
 38 京都大学 日本
 39 東京大学 日本

 昨日の夕方は、綺麗な茜色の空。送電線塔群が昔昔の故里を思い出させる。

 今日のお天気は晴れ。でも夕方より台風が変じた爆弾低気圧により風強く強雨となる・・。
 ”シュロ”は常緑高木。幹は高く直立し、幹の先端に扇状に葉柄を広げ、幾つもの熊手型の葉が付いている。雌雄異株であり、雄木に雄花、雌木に雌花を付ける。雌花が受粉すれば、実が生る。
 散歩で見つけた”シュロ”の果実。鈴なりに付いているが、まだ熟していない・・11月~12月頃に黒く熟す。”シュロ”には、トウジュロ(唐棕櫚)とワジュロ(和棕櫚)があり、この”シュロ”は”ワジュロ”(と思う)。
 シュロ(棕櫚・棕梠・椶櫚)
 ヤシ科シュロ属
 原産地:日本、中国南部
 常緑高木(樹高は3m~15m)
 雌雄異株
 開花時期は5月~6月
 雄花は小さい淡黄色粒(径3mm位)が密集(魚卵の様)して咲き、雌花はまばら
 果実は径1cm程、秋に緑黒色に熟す