ギャラリー創は建築家がオーナーであるだけに建築をテーマとした企画展をたびたび開いています。
今回は、北海道の建築家の草分け、田上義也たのうえよし や の、遺族から借り受けたスケッチ帳がテーマ。かなりのページをカラーコピーしており、それらは自由に見ることができます。
田上義也(1899~1991)は、著名な建築家フランク・ロイド・ライトに師事して帝国ホテル(東京)の設計に携わりますが、ホテル . . . 本文を読む
北海道にもアートにも関係ないのだけれど、ビートルズのプロデューサーだったジョージ・マーティンが亡くなった。90歳だった。
もし彼がいなければ、ビートルズは、リバプールのローカルなロックンロール・バンドとして活動し、解散していた可能性が大きい。その意味では、20世紀後半の音楽、若者文化を変えるきっかけを作ったのは、まさに彼だった。
楽譜も読めなかった4人に対し、レコーディングの何たるかを教えら . . . 本文を読む
きのうちょっと興奮してツイートしたけれど、同じ趣旨のことをもう一度いいます。
宇宙人も、派手な撃ち合いも、ゾンビや吸血鬼も、ベッドシーンや恋の駆け引きも、ペットも、登場しないのに、どうしてこんなにおもしろいんだろう!
物語などは、公式サイトや予告編をごらんになればわかりますが、ナチスドイツに追われるようにウイーンから米国に逃げてきたロサンゼルス在住の80代のユダヤ人女性が、ナチスに奪わ . . . 本文を読む
We hated all the shit they wrote and talked about Beethoven and ballet, all kidding themselves it was important. Now it's happining to us. None of it is important. (John Lennon)
筆者はクラシック音楽に明るくない。
. . . 本文を読む
(承前)
道立近代美術館からジェイアール北海道バスに乗る。なんとかすわったが、やはり混雑している。
時計台前で降車。NHKギャラリーで衆樹会風景画展を見る。沖本さんが当番でいらした。
そこから創成川沿いに南下し、狸小路を西進して、5丁目の札幌プラザ2・5へ。
札幌映画サークルが、東京国立美術館フィルムセンター所蔵のフィルムを上映するので、4プログラムのうち二つを見る。
一つ目は、幻 . . . 本文を読む
建築の展覧会、というのは珍しいのだろうか。
筆者の個人的な印象では、札幌では珍しいというほどではないだろう。
建築の展覧会は、実物を持ってくるわけにはいかない。
展覧会というスタイルを取らず、2時間くらいをかけて街中で実際の建築を鑑賞してまわるツアーをやればおもしろいと思うのだが、こちらはそんなに頻繁に行われているわけではないと思う。
それはさておき、実際の建築を搬入するのは無理 . . . 本文を読む
(承前)
上野から新宿への最短経路は、筆者の学生時代は、山手線か京浜東北線で神田まで行き、中央線快速に乗り換えるというものだった。今も変わっていないはずである。
ところが、筆者はふたつの点で、詰めが甘かった。
ひとつは、来るときに上野駅の公園口があまりの混雑だったので、下谷口に回ったら、けっこうな遠回りだったこと。
もうひとつは、次の予定地である西新宿のハイアットホールが、新宿駅からえ . . . 本文を読む
米国西海岸ロックバンドの「伝説」ともいえるThe Beach Boys(ザ・ビーチボーイズ)の札幌公演が2014年3月25日、ニトリ文化ホール(旧北海道厚生年金会館)で行われ、筆者も出かけてきた。職業柄、仕事とまったく無関係でもないのだが、記事はいっしょに行ったZ記者が書くので、とくに何もすることはない。
渡された入場券を見ると
1階 1列 51番
と印字されている。
なに~!? 最前列 . . . 本文を読む
建築系の展覧会というのはときに、「前説」というか「御宣託」の類が長すぎて、「理屈より、住みやすいか、使いやすいかが大事だろ!」と辟易することがあるが、ギャラリー創でときどき開かれている建築家の展示は、そういう弊に陥っていることはない。
今回も、苫小牧の「イコロの森」などの模型が2、3置かれているほかは、ふたりの作品を写した写真が、2列にずらーっと展示されているだけ。しかし、写真を見ていると、長 . . . 本文を読む
ハンナ・アーレント 予告編
先日、札幌のシアターキノで「ハンナ・アーレント」を見てきた。
表題のとおり、キネ旬の1位になるなど、各方面で話題になっており、これは見ておかないと、と思ったのだ。
結論から言うと、悪い映画ではないが、1位になるほどの作品だろうかと、正直思った。
この映画を絶賛している人は、劇中のアーレントのせりふや思想を評価しているのであって、映画そのものの持っている力と . . . 本文を読む
田中さんは1952年、稚内生まれ。
78年に国士舘大建築学科を卒業後、78年にスペインに渡り、カタルーニャ工科大学バルセロナ建築学部ガウディ研究室ドクターコース修了。学生時代に出会ったガウディに魅せられて、スペインに暮らしています。
というのは、サクラダファミリア教会などの建築家としてのガウディを知らない人はいないと思うのですが、彼は、ふつうの建築家と異なり、図面というものを残していないの . . . 本文を読む
夜9時過ぎに仕事を終え、サッポロファクトリーにバスで向かった。
9時半から「風立ちぬ」の上映があることを新聞の広告で知ったからだ。
いまはツイッターやフェイスブックなどいろいろおそろしいものがあって、いくら気をつけていても、事前に映画の中身がかなりのところまでわかってしまう。
例えば、この映画に喫煙シーンが多いことは、映画を見ていなくても相当な数の人がすでに知っているだろう(笑)。
こ . . . 本文を読む
エスエアの柴田尚さんからメールが来たので、そのまま転載します。
オランダ在住のピアノ奏者向井山朋子さんのコンサートについてです。
MULTUS #1「人生を変えてしまうメロディー」
カント・オスティナート日本初演 プレスリリース
近年、音楽ジャンルのみならず、越後妻有トリエンナーレやシドニービエンナーレでも美術作品発表を行っているオランダ在住の向井山朋子のインスタレーション&ヒ| . . . 本文を読む
きょう10月5日は、ビートルズのデビューシングル「Love Me Do」が英国で発売されてからちょうど50年になるそうだ。
The Beatles Love me Do [HD Subtitulado]
個人的には、この曲は、ビートルズの中でもそれほど良いナンバーとは思えないし、当時もあまりヒットしなかった。
ビートルズを一躍スターダムに押し上げたのは、2、3枚目のシングル「Pleas . . . 本文を読む
映画『この空の花 長岡花火物語』予告編
「この空の花」を見て驚いた話は先にも記した。
この映画は、いままで見たどの映画にも似ていない。
現実と虚構、過去と現在、現実とコンピュータグラフィックスが自在に入り交じり、見ているほうは、一時も目が離せない。
これほどまでに、さまざまな要素を詰め込んだ映画といえば、筆者はこれまでに500本程度映画館で見た程度の映画体験しかないが、「ゴダールの . . . 本文を読む