デ・キリコ展をめぐって 2006年04月04日 00時08分07秒 | 展覧会の紹介-絵画、版画、イラスト 今回の「デ・キリコ展」をどう評価したらよいのかは、なかなかビミョーである。一般的にデ・キリコの代表作とされる、形而上絵画とよばれる絵画は、1910-20年代に集中的に制作されているのだが、今回の展覧会には戦前の油彩は1点もなく、デッサンなどが何点かあるだけだ。彼は美術館で見たティツィアーノに感動して古典絵画の模写などを始めてしまい、彼を高く評価したシュルレアリストたちと決裂してしまう。じゃあ、彼 . . . 本文を読む