「葛飾北斎伝」 2006年04月28日 00時03分18秒 | つれづれ読書録 北斎研究の基本的文献。 明治26年の出版とあって、章立てのない文語文はあまり読みやすくはないが、まだ北斎を直接知る人が生きていただけに、その人たちからの取材の成果も盛り込まれている。 徳川家斉将軍の前で、鶏の脚に墨をつけて紙のうえを走らせ、紅葉の絵と称した-とか、名古屋で巨大な達磨の絵を描いたとか、興味深いエピソードも多い。 翁(北斎のこと)は、酒を嗜(たしな)まず、茶を好まざれども、常に . . . 本文を読む