全道展会友、道彩展会員の水彩画家(石狩市在住)による、5年ぶり3度目の個展。以前から激しいタッチで魚介類を描く人だったが、今回の個展で見た大作は、いっそう荒っぽく強い調子になっているように思われた。なにが描いてあるのかわからなくなる、一歩手前である。それにくらべると小品は、無骨ではあるが、まだモティーフが判別できる。
会場の壁に貼ってあった「札幌タイムス」の記事で、川本さんは
「魚を通して人の . . . 本文を読む
明るい色彩と、すみずみまで丹念な筆遣いで、おもに小樽の風景を描き続けている小川智さん(札幌)の5年ぶりとなる個展。約50点のうち13点が、道展や白日会、日展に出品した100号クラスという充実した展覧会です。
小樽の風景というと、よく題材になっていると思われがちですが、小品はともかく、100号クラスの大作で取り組んでいる人で写実的な作風の人は、実はごく少数です。その意味でも、穏健な写実を貫く小川 . . . 本文を読む
よく33年もつづいてきたなあと感服します。ことしがどういう展覧会だったか、ひとことでいうのはむつかしいのですが、同人9人が充実した仕事を着実に進めているという印象を持ちました。
ただ、あたらしいことに挑んでいる人ももちろんいます。会場の中央で光を発しているのは、近宮彦彌さん(旭川)の「ネオンインスタレーション」です。
近宮さんはもともとシンプルな平面作品に取り組んでいましたので、今回の変化は . . . 本文を読む
二人とも胆振管内虻田町に在住。このうち、恵波さんは、有珠山や洞爺湖へと続く道沿いに「NAM工房」を構えていてよく札幌でもグループ展などに参加しており、チャリティ活動などにも積極的な陶芸家だが、荒井さんのほうはあまり記憶にない(04年におなじ会場で個展をひらいているハズ)。会場の上の階を恵波さんが、下の階を荒井さんがつかっている。
恵波さんはほとんど全点が生活雑器。
「昨年秋ごろから始めたんで . . . 本文を読む