北海道美術ネット別館

アート、写真、書など展覧会の情報や紹介、批評、日記etc。毎日更新しています

2006年5月2-5日の各紙を読む

2006年05月06日 06時36分19秒 | 新聞などのニュースから
 「5月1日の各紙を読む」でふれたニューヨークでの競売だが、ピカソの、いすにすわるドラ・マールと黒猫を描いた1914年の絵はなんと9552万ドルで落札されたという。これは、やはりピカソの「パイプを持つ少年」の1億420万ドルに次ぐ史上2位の記録とか。  ゴッホの「アルルの女・ジヌー夫人」は4034万ドル。マティスの「背中を見せて眠る裸婦」(1927年)は1849万6000ドル(手数料など込み)。 . . . 本文を読む

小林秀雄「近代絵画」 あるいは美術と人生

2006年05月06日 05時37分54秒 | つれづれ読書録
 「近代日本文学の最大の批評家」とされている小林秀雄が、モネやピカソなどを正面から論じた評論であり、新潮文庫でも長く版を重ねているので、名著だろうと思っている人もいるだろう。しかし、この本は、少なくても美術界では、ほとんど相手にされていないふしがある。  筆者が読んできた美術関連の本(といってもたかだか200冊とか300冊だが)や雑誌で、この本に言及したり、引用していたりしたものは皆無といってよい . . . 本文を読む