亀井由利、柴崎康男、渋谷美智子、竹田博、名畑美由紀、細木博子、林教司、横山隆の8氏によるグループ展。いつもとはちがって抽象画にチャレンジしている人が多く、見ごたえがありました。
柴崎さんは、鋭い黒や青の縦線による漁港風景を毎年二科に出している人ですが、今回の「ウォール」(50F)は、完全な抽象です。支持体のキャンバスはたわみ、ところどころ切れ目が入れられています。その上に青の絵の具が分厚く塗ら . . . 本文を読む
札幌の井上まさじさんは、道内の現代絵画を語る際にははずすことのできない作家です。公募展やグループ展には加わらず、ギャラリーミヤシタで8カ月おきぐらいのペースで個展を開いているのがほとんど唯一の発表の場なので、知らない人もいるかもしれませんが、ぜひ見てほしいと思います。
これまでに何度か書きましたが、井上さんの作品系列には2つあり、個展ではそれを交互に発表しています。
ひとつは、絵の具を何百回 . . . 本文を読む