海外から絵画を運んできて開かれる展覧会は数多く開かれているが、デザインとなるとあまり機会がない。
今回は、近代デザインの祖といわれるウィリアム・モリスの壁紙などを多数含むコレクションの公開で、遠方まで見に行った甲斐があったと思う。ロンドンまで足を運べば見ることができるという人もいるかもしれないが、実際のところ、観光旅行の際にテイトモダンや大英博物館を訪れることがあっても、モリスの関係施設にまで . . . 本文を読む
(文中敬称略)
札幌で「美術ペン」の編集にたずさわったり、矢継ぎ早に著書を出すなど、活溌に活動している美術評論家の柴橋伴夫による企画展。
出品者は、朝地信介、伊藤洋子、小林文夫、駒澤千波、笹山峻弘、平向功一(以上札幌)、内崎さき子(江別)、西谷正士(登別)、羽生輝(釧路)、羽子田龍也(岩見沢)の10人。
最初は、正直なところ、これが「現在」かなあとも思った。
風景を写実的に描く人が . . . 本文を読む
(承前)
おおむね陳列順に紹介しているが、冒頭の画像は、若手の代表格である朝地信介「成長する構造 III」F150。
もう1点、「或る表現型 I」(M100)も出品。
具体的な形象が画面から消え、運動とか、きしみのようなものが、そのまま描き出されているようだ。
平向功一は、バベルの塔を題材にした寓意的な絵で知られる。
今回はいずれも動物が主人公。それぞれの背中にのせている木 . . . 本文を読む