何の気なしに見ていた人形ですが、作るのがこんなにたいへんだとは知りませんでした。
齋藤さんは、東京藝大の卒業。いまは札幌市立大の教授で、デザインなどを教えています。ただし、ビスクドールづくりも、授業と関係ないわけではないとのこと。
「ガラクタを集めるのが好きで」
と齋藤さん。背景は、手近の骨董品を利用して自作しています。
ちなみに、関節球体人形なので、ひじやひざなどは曲げることができます。
これが、人形の各部分です。
「ビスク」ですから、焼成した磁器でできています。
それぞれの部分は、石膏型で作ります。
たとえば、頭部は5つの形を、手は、なんと9つの形を使い、合体させて作ります。
手は数センチしかありません。しかし、接合部がまったくわからないほど、きれいに仕上がっています。
土は焼けば収縮します(齋藤さんによると87%ぐらいだそうです)。ちょっとでもそれぞれの大きさがずれたりすれば、スムーズなかたちの頭や手にはならないはずです。細かい手わざに、脱帽です。
以前は3カ月かかったこともあったそうですが、いまでは、胴体部分を複数つくるなどすれば、1体が2週間ほどで出来上がるとか。
もちろん、顔(頭部)は、1体1体すべて異なります。
面長、鼻の高い女性、丸顔の女性など、微妙な個性が表現されています。
「精巧の美」に、打たれた筆者でした。
15日(木)-20日(月)(火) 10:00-18:00(最終日-16:30)
マリヤクラフトギャラリー(中央区北1西3 地図A)
齋藤さんは、東京藝大の卒業。いまは札幌市立大の教授で、デザインなどを教えています。ただし、ビスクドールづくりも、授業と関係ないわけではないとのこと。
「ガラクタを集めるのが好きで」
と齋藤さん。背景は、手近の骨董品を利用して自作しています。
ちなみに、関節球体人形なので、ひじやひざなどは曲げることができます。
これが、人形の各部分です。
「ビスク」ですから、焼成した磁器でできています。
それぞれの部分は、石膏型で作ります。
たとえば、頭部は5つの形を、手は、なんと9つの形を使い、合体させて作ります。
手は数センチしかありません。しかし、接合部がまったくわからないほど、きれいに仕上がっています。
土は焼けば収縮します(齋藤さんによると87%ぐらいだそうです)。ちょっとでもそれぞれの大きさがずれたりすれば、スムーズなかたちの頭や手にはならないはずです。細かい手わざに、脱帽です。
以前は3カ月かかったこともあったそうですが、いまでは、胴体部分を複数つくるなどすれば、1体が2週間ほどで出来上がるとか。
もちろん、顔(頭部)は、1体1体すべて異なります。
面長、鼻の高い女性、丸顔の女性など、微妙な個性が表現されています。
「精巧の美」に、打たれた筆者でした。
15日(木)-20日
マリヤクラフトギャラリー(中央区北1西3 地図A)